セックス専用列車

まだ肌寒い初春の夜、大学を卒業したばかりの新入社員、橘 由奈(たちばな ゆな)は早々に仕事で大失敗をして遅くまで残業していた。
終電ギリギリの時間になって、由奈は慌てて荷物をまとめ会社を出た。
腕時計で発車時刻を確認しながら駅に到着した由奈だが、時すでに遅く、最終電車はあと一歩のところで発車してしまった。

(うそ……。どうしよう……)

由奈は仕事の疲労感と電車を逃した喪失感で、ホームの床に座り込んだ。
そうして数分が過ぎると、ガタンガタンと電車が走る音がしてきた。
由奈は思わず顔を勢い良く上げる。暗闇の中からホームに入って来た電車は、キキキと鈍い音を立てて由奈の真正面に停まった。

(あれ……私、終電の時間を間違えてたのかな?)

由奈は顔をほころばせながら、何の躊躇いもなくその電車に乗り込んだ。

深夜ということもあって、由奈が乗り込んだ車両には誰も居なかった。
彼女は対面式の座席の隅の方に座り、携帯電話を取り出す。
そしてインターネットブラウザを立ち上げようと携帯電話の画面を叩いていると、
「ぁ……ぁあん! ゃぁ……ッ!」

どこからともなく女性の喘ぎ声が聞こえてきた。

(え……!? な、なに……?)

由奈はキョロキョロと辺りを見渡した。どうやらその嬌声は隣の車両から聞こえてきている。

(やだなあ……。エッチな動画を見てる人がいるのかな)

由奈は嫌悪感を覚えて、声が聞こえたのとは別の車両に移ろうと、席を立った。
「ぁん! あぁ……ッだめ……っイッちゃうぅ!」

「……!?」

しかし反対側の車両からも、同様に卑猥な声が響いてきた。
由奈は未だ経験したことのない異様な出来事に後ずさりをして、フラフラと元の場所に腰を下ろした。

(もう……何なの……!?)

胸元に手を当てて、由奈は耐えるようにじっと身を竦ませていたのだが、

「あん! あぁ……ッひぅ」

「グショグショじゃねぇか。ほら、こっちも舐めな!」

「ンぅっ! ぁ、ふぅっ」

女性を虐めるような男性の声まで聞こえてきて、由奈は心拍数を上げる。
生々しい嬌声は次第に彼女の好奇心をくすぶった。
由奈はいよいよ高鳴る鼓動に耐えきれなくなって、隣の車両を覗こうと、ゆっくりと席を立った。

壁に隠れるようにそっと車両の小窓を覗いた由奈は、予想だにしていなかったその光景に目を見開いた。
乱れたセーラー服の少女が吊革に両手を縛られて、数人の男に身体を弄ばれているのだ。
上着とブラジャーは捲り上げられ、露わになっている少女の乳房にはバイブが当てられている。
スカートは床に脱ぎ捨ててあって、真っ白なレースのショーツを身につけているのだが、その股間にはローターが挟まっていた。

「ぁん! ゃあああんッ!」

少女は高らかに嬌声を漏らしているが、その表情は快楽に満ちていた。
由奈は下半身が熱を帯びるのを感じながら、隣の車両をじっと見つめていた。

その車両には少女が一人と、彼女を取り囲むように三人の男がいた。
そのうちの一人はパーカーを着た若い男で、少女に触れることはなく、彼女の目の前で自身の肉棒を握って慰めていた。

「ひぁぅッ、あふっ」

「そうそう、もっと声を出してごらん」

一方で、黒いシャツを着た五十代前後の男は少女の小ぶりな乳房にバイブを当て、もう片方の膨らみの頂点を指で捻っている。

「うへぇ、トロトロだ」

「……ぁんっ! ゃああっ……っんう」

残る一人のスーツを着た中年の男性は、藍色のセーラー服を着た少女の股間からローターを取り出して、それをペロリと舐め上げていた。
そして少女の腰を撫でて、彼女のショーツを下方にずらす。
少女の蜜壺からは溢れんばかりの淫液が滴った。

「こんなに濡らして、イケナイ子だ」

中年の男性は身を屈めて少女のツルツルの割れ目を指で広げ、中の小さな突起にローターを押し当てながら蜜口を舌で貪った。

「アアアッ! ひぅっ、ううッ!」

少女は真っ直ぐな長い黒髪を揺らして気持ち良さそうに悶えている。

「あぁぁっ……ゃ、い、くぅぅっ!」

少女が身体を震わせると、黒いシャツの男は少女の両手を吊革から解放した。
そして自身は座席に腰掛け、下半身を露わにした。

「んっ、んふぅ……ッ」

少女は当たり前のように彼の肉棒を咥え、顔を前後させている。
由奈は初めて少女の顔をマジマジと見た。

(こんな可愛い子が何で……)

化粧気が無いにもかかわらず、睫毛は長く目もクッキリとした二重まぶたで、明らかに美少女の部類だった。
「さて、タップリ中に出してあげるからね」

少女が黒いシャツの男のペニスを必死に舐め回していると、スーツの男は後ろから容赦無く彼女を貫いた。

「ンンンッ! ふぅっ、ん、ンッ!」

スーツの男は少女の腰元を掴んで、激しくペニスを出し入れしている。
パーカーの若者はというと、相変わらず自慰を続けながらも、もう片方の手で少女の乳房をグニャグニャと揉み込んでいた。
三人の男に辱められているというのに、少女にはそれが快感以外の何物でも無いらしく、嫌がる素振りなど全く見せずただ淫らに身をよじり嬌声を上げ続けていた。
由奈はその異様な光景に驚きながらも、彼女の下半身もまた少女と同様に潤いを増していた。
そんな時、電車がホームにでも入ったのか、ブレーキが掛かって車体が大きく揺れた。

「……っあ」

その拍子に由奈は体勢を崩してしまい、性行為の真っ最中である隣の車両に踊り出てしまった。
三人の男たちと少女は、転がるように出て来た由奈を一斉に見た。
「おや、新しい乗客だね」

スーツの男は少女に棹を挿したまま、床に手を付いて怪訝な顔をしている由奈の身体を品定めでもするかのように見つめた。

「この電車は初めてかな? きっと病み付きになるよ……」

そう言ってスーツの男はパーカーの若い男に向かって顎で指示をする。
パーカーの男は肉棒を露わにしたまま由奈に近づいた。

「ちょ、何を……っや、やめて! 私、こんなこと……っ」

パーカーの男に腕を掴まれ、由奈は無理やり立たされた。そして彼に背中から抱き込まれるような格好で、黒いシャツの男が座っている対面式の座席の隣に腰を下ろした。

「やだ……っ、やめてったら!」

由奈はジタバタと身体を動かすのだが、パーカーの男は無言で彼女のスーツの上着を脱がせる。

「いやっ、や!」

中のシャツは胸元のボタンだけが開けられて、パーカーの男が由奈のピンクストライプのブラジャーを下にずらすと、彼女の豊かな乳房が露わになった。

「お姉さん……っあん、気持ち良く……んっ、なりたく、ないの……?」

セーラー服の少女は黒いシャツの男のペニスに顔を寄せたまま由奈を見上げた。
スーツの男に激しく突かれながら艶めかしく微笑むその口元は、精液と唾液で濡れている。

「わ、私……っぁ!」

由奈が少女に気を取られていると、パーカーの男が彼女のスカートを捲り上げて、薄いベージュのストッキングをビリビリと破いて由奈の割れ目を手でさすった。
「んふぅ……っ!お姉さんのま●こ、凛(りん)と……ひゃぅっ、ん、同じに、ぁふ……っなってるよ?」

凛という名の少女も、パーカーの男と共に由奈の陰部を指でなぞり始めた。

「ぁ……っ、ぃや、や……ッ!」

それと同時に、黒いシャツの男はローターを手に取り、由奈の乳頭の回りにクルクルと円を描くように擦り付ける。

「ああッ、あ、ぃや……っんぅ!」

由奈が高らかな嬌声を上げると、スーツの男は身体を震わせて凛の膣内にたっぷりと淫液を注入した。

「ぁん……っ」

凛はスーツの男が自身の体内に射精したのを感じ、口元をほころばせる。
それから間髪をいれずに凛は黒いシャツの男に跨り、自ら彼の肉棒を穴に嵌め込んだ。

「んふっ、ゃぁんっ、ぁんッ! もっと……ぁふっ、もっとぉ……っ!」

由奈が呆然と少女の様子を眺めていると、

「さて、惚けている暇は無いよ」

凛に中出ししたばかりのスーツの男がバイブを持って由奈に近づいて来た。
そして彼女のショーツを指で持ち上げて、蜜壺に容赦無く機械を挿入した。

「アアッ! あ、ん……んぅッ!」

パーカーの男には両手で乳首を引っ張るように摘ままれ、スーツの男からは激しくバイブを出し入れされて、由奈の膣からは彼女の意に反して蜜が溢れ出ていた。

「ぁっ、あふぅ……ッ!ゃん、イッちゃうぅうんッ!」

ガタンゴトンと規則的に揺れる電車の中で、セーラー服の少女、凛はそれ以上に激しく腰を揺らしていた。
彼女の膣には出し入れされるペニスと共に空気も入っているのか、ヌプヌプッと弾けるような水音が響く。
その一方で、凛とは対照的に抵抗を続けていた由奈だったが、次第に快感に耐えられなくなり、腕に力を入れるのを止めて男たちに身を任せていった。

「そうそう、素直にならないとね……」

「アアッ、ぅ……ッんぅ!」

由奈の陰部にバイブを当てていたスーツの男は、彼女の花芽を親指と人差し指で引っ張りながら更に蜜壺の奥を突いた。

「ひぅっ、う……ぁんんっ!」

すると彼女の陰部からは大量の愛液が勢い良く飛び出して、電車内の床をまばらに濡らした。

「ぁん……っ、お姉さん、っんふ、潮吹いちゃったね……ッはふ」

少女は黒いシャツの男に乳首を吸われながら由奈の顔を嬉しそうに眺め、尚も律動している。

「……っ」

由奈が俯いていると、パーカーの男は彼女の両脚を持ち上げて、自らの膨らみ切った肉棒を由奈の膣に挿し込んだ。

「あぁっ! ゃ、やぁ……っんく」

そしてスーツの男が由奈の腰元を掴んでリズミカルに上下させながら彼女の膨らみの頂点を舐め回すと、由奈は更に大きな嬌声を漏らした。

「ぁっ、あ……ッ、凛、イッちゃぅうう!」

「んぅっ、ぁう……ッふぁ!」

二人の喘ぎ声は電車が走る音よりも高らかに響いて、由奈と凛はこの上ない快楽に溺れていった。


FIN.

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