「オ、オーガスタス……! どうして、こんなこと」
「こんなことって、どんなことかな」
リルのドレスを脱がせる手を休めずにオーガスタスが尋ね返す。リルは変わらず彼の手首をつかんでいるが、連なって動いてしまって少しも抗えていない。
「だ、だから、その……」
「僕はただあなたに美容にいいマッサージをしてあげようとしているだけだ。そう身構えないでよ」
オーガスタスは嘘つきだ。これまでのことからそれはわかっているのに、信じてしまいそうになる。リルはふるふるとかむりを横に振った。
「嘘はやめて。私に、なにかへんなことをするつもりでしょう」
彼の手首をつかむのをやめて自分自身を守りに入る。
ドレスの胸もとを押さえたが、襟を開かれるのを止められなかった。
「ふうん……。もっと鈍感なのかと思っていた」
急に顔を寄せられ、思わずそむける。あとを追われ、唇をぺろりとひと舐めされた。
「あなたは魅力的だ」
「……っな」
唐突に言われ、目を見張る。ぽかんと口を開けてしまったのはいけなかった。生温かい舌の侵入をたやすく許してしまう。
「……っ、ん」
慣れとは怖い。口のなかに舌を入れらることに初めは違和感しかなかったのに、立て続けに何度もされると、それがまるで心地よい行為のように思えてくる。
「ふっ……!」
唇に意識が集中しているあいだに胸もとがはだけていた。いつの間にかシュミーズの前をひらかれている。
彼の人差し指と中指が交互に柔肉を打つ。二本の指でふにふにと乳輪の真横を押されていて、くすぐったい。
オーガスタスの口が耳もとにやってきた。
「奇怪な行動をとるかと思えばそのじつ、働き者の努力家で」
そこでぼそぼそと話されると、わき腹のあたりがむずがゆくなってくる。
「うぅっ、く」
「頭のなかはお花畑なのかと思えば意外と、かたくなだ」
「あぁっ……! ゃ、ぅっ」
乳輪のきわを指でこすり立てられた。びくびくと過剰に身を震わせてしまう。
「敏感なところにはまだ触れていないよ?」
吐息まじりに「かわいい」と付け加えてオーガスタスはくすくすと笑っている。
「い、いや……っ」
ばたばたと肢体を動かすが、長身のオーガスタスの体はずっしりと重く、まったく動かない。
「はは、リルは反応が初々しくていいね。もしかして意図的?」
「意図的って……? な、なんの話……ぅ、んん」
「なんでもない。ね、ちゃんと見せて」
両手首をつかまれてソファのうえに押さえつけられた。左右にひらかれたシュミーズから、乳房が無防備にさらけ出されているのが恥ずかしくてたまらない。
「やだっ、見ないで……!」
「あなたのふくらみは美しく魅惑的だ。これを前にして惑わずにはいられない」
オーガスタスは恍惚として言った。
ごくっ、と息をのむ。リルには彼の瞳のほうが魅惑的だった。
青と金を交互に見つめることで視線が揺れる。
見れば見るほど美しく、そしていまは、情欲をちらつかせてたぎっているように思えた。
ふと、彼が破顔する。
「でもまあ、目的を見失うのはよくないよね」
オーガスタスがリルのふくらみを両手でわしづかみにする。いただきを指のあいだにはさみ、揉みまわし始めた。
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「こんなことって、どんなことかな」
リルのドレスを脱がせる手を休めずにオーガスタスが尋ね返す。リルは変わらず彼の手首をつかんでいるが、連なって動いてしまって少しも抗えていない。
「だ、だから、その……」
「僕はただあなたに美容にいいマッサージをしてあげようとしているだけだ。そう身構えないでよ」
オーガスタスは嘘つきだ。これまでのことからそれはわかっているのに、信じてしまいそうになる。リルはふるふるとかむりを横に振った。
「嘘はやめて。私に、なにかへんなことをするつもりでしょう」
彼の手首をつかむのをやめて自分自身を守りに入る。
ドレスの胸もとを押さえたが、襟を開かれるのを止められなかった。
「ふうん……。もっと鈍感なのかと思っていた」
急に顔を寄せられ、思わずそむける。あとを追われ、唇をぺろりとひと舐めされた。
「あなたは魅力的だ」
「……っな」
唐突に言われ、目を見張る。ぽかんと口を開けてしまったのはいけなかった。生温かい舌の侵入をたやすく許してしまう。
「……っ、ん」
慣れとは怖い。口のなかに舌を入れらることに初めは違和感しかなかったのに、立て続けに何度もされると、それがまるで心地よい行為のように思えてくる。
「ふっ……!」
唇に意識が集中しているあいだに胸もとがはだけていた。いつの間にかシュミーズの前をひらかれている。
彼の人差し指と中指が交互に柔肉を打つ。二本の指でふにふにと乳輪の真横を押されていて、くすぐったい。
オーガスタスの口が耳もとにやってきた。
「奇怪な行動をとるかと思えばそのじつ、働き者の努力家で」
そこでぼそぼそと話されると、わき腹のあたりがむずがゆくなってくる。
「うぅっ、く」
「頭のなかはお花畑なのかと思えば意外と、かたくなだ」
「あぁっ……! ゃ、ぅっ」
乳輪のきわを指でこすり立てられた。びくびくと過剰に身を震わせてしまう。
「敏感なところにはまだ触れていないよ?」
吐息まじりに「かわいい」と付け加えてオーガスタスはくすくすと笑っている。
「い、いや……っ」
ばたばたと肢体を動かすが、長身のオーガスタスの体はずっしりと重く、まったく動かない。
「はは、リルは反応が初々しくていいね。もしかして意図的?」
「意図的って……? な、なんの話……ぅ、んん」
「なんでもない。ね、ちゃんと見せて」
両手首をつかまれてソファのうえに押さえつけられた。左右にひらかれたシュミーズから、乳房が無防備にさらけ出されているのが恥ずかしくてたまらない。
「やだっ、見ないで……!」
「あなたのふくらみは美しく魅惑的だ。これを前にして惑わずにはいられない」
オーガスタスは恍惚として言った。
ごくっ、と息をのむ。リルには彼の瞳のほうが魅惑的だった。
青と金を交互に見つめることで視線が揺れる。
見れば見るほど美しく、そしていまは、情欲をちらつかせてたぎっているように思えた。
ふと、彼が破顔する。
「でもまあ、目的を見失うのはよくないよね」
オーガスタスがリルのふくらみを両手でわしづかみにする。いただきを指のあいだにはさみ、揉みまわし始めた。