時を刻むように一定してれろり、れろりと乳首を根もとから舐め上げられる。
彼の言うとおり、先ほどよりもいっそう硬くしこってきたのが自分でもわかる。
「やっ、うぅ、ん……!」
まぶたを細めて白金髪を見おろす。ふと目が合ってしまい、思わず逸らす。彼の鮮彩で挑発的な上目遣いを、見ていられなかった。
オーガスタスはリルを攻めるのをやめない。
「ふぁっ、あああ!」
舌が蛇行した。森で遭遇した蛇が茂みに去っていくさまを思い出した。
(いやだ、こんなはしたない声……!)
ぎゅうっと唇を引き結び、なまめかしい声を漏らさないように耐えるが、オーガスタスの舌がふくらみのいただきを左右に激しく行きかうせいで、淫蕩な声があふれてしまう。
出したくないのに、止められない。吐息と声を制御できない。
「やぁっ、あ、うっ……! ん、ふぅっ」
まだ陽も沈まないうちからこんなことをしている背徳感と、なんでもない関係なのに、という道徳心がリルをさいなむ。
それでも溺れてしまう。上半身のつぼみを舐めしゃぶる舌が巧みなせいで、込み上げ渦巻く快感をとても抑えられない。
「んぅっ……」
ちゅぽっ、と淫猥な水音を発しながらオーガスタスが顔を上げた。
「こっちもさわっていい?」
濡れた乳首に吐息がかかり、身震いしてしまう。彼の言う「こっち」がいったいどこなのかわからずにいると、オーガスタスは手でそこを示した。
「や……っ! なっ、やめて」
ドレスのすそはみるみるうちに引き上げられ、すぐにドロワーズがあらわになった。
めくり上がってしまったドレスのすそをもとに戻そうと両手を伸ばす。しかし彼の片手につかまってしまい、頭上でひとまとめにされた。
乳房をさらしたまま両手をうえに上げさせられているこの格好はとても屈辱的だ。
それなのに、憤りとはべつの感情がリルのなかに湧き起こる。
(私、どうしちゃったの)
どんどん淫乱になっていくような気がして怖くなった。リルはか細い声でオーガスタスに乞う。
「お願い、もうやめて……」
「だーめ。……でも、そうだな。少しも濡れていなかったら、やめる。これ以上はなにもしない。だから確かめさせて」
リルは短く息を吸い込み、瞬間的に止めた。止まってしまった。
オーガスタスの右手が秘部へ伸びていく。
「い、いや……!」
触れられてはいけない。
(なぜ、いけないの)
頭のなかに響く声に自分自身が戸惑う。ぐじぐじと抵抗しているのを馬鹿にするかのように、みだらなほうに思考が流れてしまう。
オーガスタスは初めから確信している。リルのそこが蜜をあふれさせていることを。
「……湿っているね。それも、ものすごく」
指摘され、かあっと頬が熱くなった。
わかりきったことだから覚悟していたのに、それでも羞恥心が暗雲のようにリルを覆い尽くす。
瞳を潤ませるリルを愉しそうに見おろし、オーガスタスはドロワーズのクロッチ部分を右の中指でさすった。
先ほど彼からほどこされた愛撫であふれた蜜はドロワーズの薄布をたやすく通り越していた。生地のうえからゆっくりと指で秘所をなぞられることでいっそう危うくなる。
「ひぁ……っ!!」
「ああ……。『湿る』どころじゃない。ずぶ濡れだ」
恍惚とした表情を浮かべ、オーガスタスはなおもリルの秘裂を生地ごしにこすって刺激する。
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彼の言うとおり、先ほどよりもいっそう硬くしこってきたのが自分でもわかる。
「やっ、うぅ、ん……!」
まぶたを細めて白金髪を見おろす。ふと目が合ってしまい、思わず逸らす。彼の鮮彩で挑発的な上目遣いを、見ていられなかった。
オーガスタスはリルを攻めるのをやめない。
「ふぁっ、あああ!」
舌が蛇行した。森で遭遇した蛇が茂みに去っていくさまを思い出した。
(いやだ、こんなはしたない声……!)
ぎゅうっと唇を引き結び、なまめかしい声を漏らさないように耐えるが、オーガスタスの舌がふくらみのいただきを左右に激しく行きかうせいで、淫蕩な声があふれてしまう。
出したくないのに、止められない。吐息と声を制御できない。
「やぁっ、あ、うっ……! ん、ふぅっ」
まだ陽も沈まないうちからこんなことをしている背徳感と、なんでもない関係なのに、という道徳心がリルをさいなむ。
それでも溺れてしまう。上半身のつぼみを舐めしゃぶる舌が巧みなせいで、込み上げ渦巻く快感をとても抑えられない。
「んぅっ……」
ちゅぽっ、と淫猥な水音を発しながらオーガスタスが顔を上げた。
「こっちもさわっていい?」
濡れた乳首に吐息がかかり、身震いしてしまう。彼の言う「こっち」がいったいどこなのかわからずにいると、オーガスタスは手でそこを示した。
「や……っ! なっ、やめて」
ドレスのすそはみるみるうちに引き上げられ、すぐにドロワーズがあらわになった。
めくり上がってしまったドレスのすそをもとに戻そうと両手を伸ばす。しかし彼の片手につかまってしまい、頭上でひとまとめにされた。
乳房をさらしたまま両手をうえに上げさせられているこの格好はとても屈辱的だ。
それなのに、憤りとはべつの感情がリルのなかに湧き起こる。
(私、どうしちゃったの)
どんどん淫乱になっていくような気がして怖くなった。リルはか細い声でオーガスタスに乞う。
「お願い、もうやめて……」
「だーめ。……でも、そうだな。少しも濡れていなかったら、やめる。これ以上はなにもしない。だから確かめさせて」
リルは短く息を吸い込み、瞬間的に止めた。止まってしまった。
オーガスタスの右手が秘部へ伸びていく。
「い、いや……!」
触れられてはいけない。
(なぜ、いけないの)
頭のなかに響く声に自分自身が戸惑う。ぐじぐじと抵抗しているのを馬鹿にするかのように、みだらなほうに思考が流れてしまう。
オーガスタスは初めから確信している。リルのそこが蜜をあふれさせていることを。
「……湿っているね。それも、ものすごく」
指摘され、かあっと頬が熱くなった。
わかりきったことだから覚悟していたのに、それでも羞恥心が暗雲のようにリルを覆い尽くす。
瞳を潤ませるリルを愉しそうに見おろし、オーガスタスはドロワーズのクロッチ部分を右の中指でさすった。
先ほど彼からほどこされた愛撫であふれた蜜はドロワーズの薄布をたやすく通り越していた。生地のうえからゆっくりと指で秘所をなぞられることでいっそう危うくなる。
「ひぁ……っ!!」
「ああ……。『湿る』どころじゃない。ずぶ濡れだ」
恍惚とした表情を浮かべ、オーガスタスはなおもリルの秘裂を生地ごしにこすって刺激する。