早く終わってほしいような、このまま続けてほしいような――妙な心地だ。
彼の親指と人差し指に挟み込まれて押しつぶされている肉粒は明らかにくすぶっている。強くも弱くもない微妙な力加減だからだ。
「んくっ、うぅ……っ」
そこに触れられるのには抵抗があったはずなのに、脚はだらんとはしたなくひらいてしまっている。
そのことに気がついたリルはハッとして股を閉じた。
「ん? リル、そんなふうにしたら指が動かしづらいよ」
「う、動かさなくて、いい……」
リルがそう言うなりオーガスタスは花芽に触れるのをやめ、ドロワーズのなかから手を引き抜いた。
「え……? あ、いえ」
やめてしまうの、と一瞬でも思ってしまった自分が恥ずかしい。この気持ちを悟られただろうかと不安になった。黙りこくって相手の出方を待つ。
オーガスタスは薄くほほえんだままリルから遠ざかっていく。
(なんだかよくわからないけど、もうやめるみたいね)
リルはそそくさとシュミーズの前ボタンを留めにかかる。するとオーガスタスが彼女の手を覆うようにつかんで制した。
「まだ隠さないで。言っておくけど終わりじゃないよ? 指で触れられるのはお気に召さないようだから、舌で突つくことにしただけ」
「舌、で……つっ、突つく!?」
なかば叫ぶように尋ね返した刹那、ドロワーズをずるりと引き下げられた。いっきに足首のあたりまで脱がされたかと思うと、両ひざを左右に割られ、そのあいだには――オーガスタスの秀麗な顔がある。
「~~~っ!!」
秘部を間近で見られているのが恥ずかしいし、なにをされるのか想像しただけで恐ろしくなる。
穴があるなら入って隠れたい。これからの行為を少しだけ期待してしまっている自分を隠したい。せめて胸だけでも隠そうと両手を動かしていると、それすらも阻まれてしまった。
オーガスタスはシュミーズからはみ出たままのリルの双乳に両手を添え、それからぐにゃぐにゃと揉みくちゃにした。
「やっ、だ……ぁっ!」
次から次にあふれる自分自身の甘い声にうんざりしつつ、それでも喘がずにはいられない。
湿ったふたつの乳頭を彼の指がこりこりと押し上げてくる。下半身の秘めた核は宣言どおり舌で触れられている。
「ああっ、う、ぁぅぅっ……」
控えめに、試すように舌先が花芽をくすぐる。
「ぷっくりふくらんじゃって、かーわいい」
「ッ、ひゃあっ!」
ふうっ、と息を吹きかけられた淫核はヒクッと過剰に応えて震え、肢体の先まで快感を伝えて痺れさせる。
「ずいぶんと敏感なんだね?」
くにくにと両方の乳首を指でこねくりまわしながらオーガスタスが言った。
「ご、ごめん、なさい」
「え、なに。どうして謝るの」
「わ、わからな……っう、んぅぅ!」
「敏感なほうが嬉しいよ? やりがいがある」
不敵に口角が上がった。白金髪が揺れ、ふたたび陰部に近づく。
(っ、もうなにも考えられない……!)
あるひとつのことをのぞいては思考が止まってしまった。秘めた裂け目の花芯をまさぐる熱い舌のこと以外には気がまわらない。
「ううっ、ひぁぁ……ッ!」
じゅっ、じゅぷぷっとなまめかしい水音がした。割れ目のなかを勢いよく吸われている。
上半身のつぼみはねんごろに押しなぶられ、つまみ上げては落とされ、強くひねりまわされる。
痛みをともなっているのに、やめてほしいとは思えず、そんな自分にも嫌気がさす。
「ああっ、だめ……! なにか、へん……っ。あ、あ、ううッ――!!」
なにかが弾けとんだ。
下半身はびくんびくんとひとりでに脈動している。
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彼の親指と人差し指に挟み込まれて押しつぶされている肉粒は明らかにくすぶっている。強くも弱くもない微妙な力加減だからだ。
「んくっ、うぅ……っ」
そこに触れられるのには抵抗があったはずなのに、脚はだらんとはしたなくひらいてしまっている。
そのことに気がついたリルはハッとして股を閉じた。
「ん? リル、そんなふうにしたら指が動かしづらいよ」
「う、動かさなくて、いい……」
リルがそう言うなりオーガスタスは花芽に触れるのをやめ、ドロワーズのなかから手を引き抜いた。
「え……? あ、いえ」
やめてしまうの、と一瞬でも思ってしまった自分が恥ずかしい。この気持ちを悟られただろうかと不安になった。黙りこくって相手の出方を待つ。
オーガスタスは薄くほほえんだままリルから遠ざかっていく。
(なんだかよくわからないけど、もうやめるみたいね)
リルはそそくさとシュミーズの前ボタンを留めにかかる。するとオーガスタスが彼女の手を覆うようにつかんで制した。
「まだ隠さないで。言っておくけど終わりじゃないよ? 指で触れられるのはお気に召さないようだから、舌で突つくことにしただけ」
「舌、で……つっ、突つく!?」
なかば叫ぶように尋ね返した刹那、ドロワーズをずるりと引き下げられた。いっきに足首のあたりまで脱がされたかと思うと、両ひざを左右に割られ、そのあいだには――オーガスタスの秀麗な顔がある。
「~~~っ!!」
秘部を間近で見られているのが恥ずかしいし、なにをされるのか想像しただけで恐ろしくなる。
穴があるなら入って隠れたい。これからの行為を少しだけ期待してしまっている自分を隠したい。せめて胸だけでも隠そうと両手を動かしていると、それすらも阻まれてしまった。
オーガスタスはシュミーズからはみ出たままのリルの双乳に両手を添え、それからぐにゃぐにゃと揉みくちゃにした。
「やっ、だ……ぁっ!」
次から次にあふれる自分自身の甘い声にうんざりしつつ、それでも喘がずにはいられない。
湿ったふたつの乳頭を彼の指がこりこりと押し上げてくる。下半身の秘めた核は宣言どおり舌で触れられている。
「ああっ、う、ぁぅぅっ……」
控えめに、試すように舌先が花芽をくすぐる。
「ぷっくりふくらんじゃって、かーわいい」
「ッ、ひゃあっ!」
ふうっ、と息を吹きかけられた淫核はヒクッと過剰に応えて震え、肢体の先まで快感を伝えて痺れさせる。
「ずいぶんと敏感なんだね?」
くにくにと両方の乳首を指でこねくりまわしながらオーガスタスが言った。
「ご、ごめん、なさい」
「え、なに。どうして謝るの」
「わ、わからな……っう、んぅぅ!」
「敏感なほうが嬉しいよ? やりがいがある」
不敵に口角が上がった。白金髪が揺れ、ふたたび陰部に近づく。
(っ、もうなにも考えられない……!)
あるひとつのことをのぞいては思考が止まってしまった。秘めた裂け目の花芯をまさぐる熱い舌のこと以外には気がまわらない。
「ううっ、ひぁぁ……ッ!」
じゅっ、じゅぷぷっとなまめかしい水音がした。割れ目のなかを勢いよく吸われている。
上半身のつぼみはねんごろに押しなぶられ、つまみ上げては落とされ、強くひねりまわされる。
痛みをともなっているのに、やめてほしいとは思えず、そんな自分にも嫌気がさす。
「ああっ、だめ……! なにか、へん……っ。あ、あ、ううッ――!!」
なにかが弾けとんだ。
下半身はびくんびくんとひとりでに脈動している。