「ひぁっ、う……っ!」
淫核に続いて乳房の先端までもつままれ、いじり倒される。
彼の両手は同じ動きをしている。敏感なそこの根を二本の指でつまみ、きゅっ、きゅっとはさんで持ち上げているのだ。
その微細な動きが、たまらなく官能をまくし立てる。
「達してもいいんだよ、リル」
甘いささやき声が耳朶をくすぐる。オーガスタスのそのささやきが絶頂を誘引した。
「……ッ!」
収縮する内部のリズムに合わせてオーガスタスは蜜壺におさめたままの陰茎を抜き差しする。
(ああ、わたし……)
なにもかもがとろけ出してしまいそうだった。体も、理性も、すべてがぼんやりとしている。
「リル……。まだ、平気?」
問いかけの意味がよくわからないので答えなかった。身をよじってうしろを見つめる。オーガスタスの情欲は枯れを見せない。
「……っん」
今度は四つん這いにさせられた。四肢には力が入らず、ベッドにふせっているような状態だ。
剛直は衰えることなことなくリルを貫く。オーガスタスの陽根はすっかり媚壁になじんでしまった。豪快に押し引きされているというのに、初めに感じた痛みは遥かかなたへ消え失せて、悦楽ばかりがほとばしる。
「んぁっ、は、ふ……っ!」
しだいに、ひと突きが重くなってきた。パンッ、パンッと体までぶつかり合う。
内壁をまさぐられる初めての行為に疲弊している。しかし苦痛ではなくその真逆だから、妙な具合だ。心地よく、疲れている。
「オーガスタス、私……もう……。んっ、ぅく」
「……うん。じゃあ、そろそろ」
「――ッ!! あぁっ、う、ひぁぁっ!」
それまでだってじゅうぶん激しかった。いまはもう、どうたとえればよいのかわからない。
響くのは水音、体がぶつかり合う音、ベッドがきしむ音――そして、はしたない喘ぎ声。そこへ、低いうめき声も重なる。
「……っく」
オーガスタスはリルのなかから勢いよく雄棒を抜き出し、彼女の背に白い飛沫を散らした。
リルは完全に力をなくして、ベッドにうつぶせになった。いますぐにでも眠りに落ちてしまいそうな倦怠感が手足の先まではびこっている。
閉じかけたまぶたの向こうには、おだやかにほほえむオーガスタス。リルのとなりに寝転がって、黒い髪の毛を指に絡めて踊らせている。
「……まだ、眠らせたくないな」
哀願するようなつぶやき声には気づかないふりをする。もはや自分の意思ではまぶたを開けていられない。ひどく重い。
「ね、む、らせ、て……」
夢見心地にそうつむぎ、リルは深い眠りに入った。
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淫核に続いて乳房の先端までもつままれ、いじり倒される。
彼の両手は同じ動きをしている。敏感なそこの根を二本の指でつまみ、きゅっ、きゅっとはさんで持ち上げているのだ。
その微細な動きが、たまらなく官能をまくし立てる。
「達してもいいんだよ、リル」
甘いささやき声が耳朶をくすぐる。オーガスタスのそのささやきが絶頂を誘引した。
「……ッ!」
収縮する内部のリズムに合わせてオーガスタスは蜜壺におさめたままの陰茎を抜き差しする。
(ああ、わたし……)
なにもかもがとろけ出してしまいそうだった。体も、理性も、すべてがぼんやりとしている。
「リル……。まだ、平気?」
問いかけの意味がよくわからないので答えなかった。身をよじってうしろを見つめる。オーガスタスの情欲は枯れを見せない。
「……っん」
今度は四つん這いにさせられた。四肢には力が入らず、ベッドにふせっているような状態だ。
剛直は衰えることなことなくリルを貫く。オーガスタスの陽根はすっかり媚壁になじんでしまった。豪快に押し引きされているというのに、初めに感じた痛みは遥かかなたへ消え失せて、悦楽ばかりがほとばしる。
「んぁっ、は、ふ……っ!」
しだいに、ひと突きが重くなってきた。パンッ、パンッと体までぶつかり合う。
内壁をまさぐられる初めての行為に疲弊している。しかし苦痛ではなくその真逆だから、妙な具合だ。心地よく、疲れている。
「オーガスタス、私……もう……。んっ、ぅく」
「……うん。じゃあ、そろそろ」
「――ッ!! あぁっ、う、ひぁぁっ!」
それまでだってじゅうぶん激しかった。いまはもう、どうたとえればよいのかわからない。
響くのは水音、体がぶつかり合う音、ベッドがきしむ音――そして、はしたない喘ぎ声。そこへ、低いうめき声も重なる。
「……っく」
オーガスタスはリルのなかから勢いよく雄棒を抜き出し、彼女の背に白い飛沫を散らした。
リルは完全に力をなくして、ベッドにうつぶせになった。いますぐにでも眠りに落ちてしまいそうな倦怠感が手足の先まではびこっている。
閉じかけたまぶたの向こうには、おだやかにほほえむオーガスタス。リルのとなりに寝転がって、黒い髪の毛を指に絡めて踊らせている。
「……まだ、眠らせたくないな」
哀願するようなつぶやき声には気づかないふりをする。もはや自分の意思ではまぶたを開けていられない。ひどく重い。
「ね、む、らせ、て……」
夢見心地にそうつむぎ、リルは深い眠りに入った。