「ふ、ぁぁっ……!」
脱がされるのに時間がかかったぶん、じらされていたようなものだ。屋敷中に水音が響くほどに吸い上げられているというのに、痛みなどはなく快感ばかりで、早く下半身に触れてほしくてたまらなくなる。
そんなリルにオーガスタスは彼女が言わずとも応える。乳首を舐めしゃぶりながらすそを左右にかきわけ、ずるりといっきにドロワーズを引きおろした。
「……リル」
いつになく恍惚とした表情でオーガスタスはリルを見つめた。
腰に帯を残したまま秘部をさらすこの格好がどれだけ淫らなのか、リルにはわからない。ドレスならば、乱されることに羞恥を感じるだろう。しかし着なれない衣服となると、それが麻痺してしまう。
リルはオーガスタスが秘芯に触れるのを指をくわえて待つ。
「……っぁ」
細長い指先が、くちゅっと音を立ててぬかるみをさぐった。
「……びしょびしょだね? いつからこんなに濡らしてるのかな。まさか彼にこれを着せられているときからじゃあ、ないよね」
「ちっ、違うに決まってるじゃない……!」
「じゃあ、いつから? 教えて、リル」
「あっ、ふ……ッ」
蜜口の浅いところをぐちゅぐちゅと指でえぐられ答えを急かされる。
「……っ、あなたと……キス、してるとき」
「そんなに初めから? ……へえ、そっか」
「……っああ! う、んぁっ」
ずぷぷっ、といっきに指が最奥まで進んだ。行き止まりと入り口を大胆に往復して隘路を悦ばせる。
「いっぱい喘いで……。僕を感じて、僕だけを」
「ん、ゃっ、ぅ……っ!」
かぷりとふたたび乳頭をくわえられ、もう片方のいただきは指でごりごりと押されている。下半身はあいかわらず指の猛攻にあっている。狭道に沈んでいたのとはべつの指が、震える花芽に触れてきた。
「あぁ、う……ッ! やっ、ぁう、んく……っ」
言われずとも、オーガスタスのことしか考えられない。優しく、しかし激しく触れてくるすべてが愛しい。
「あなた、しか……見え、ない」
喘ぎながら告げ、厚い背をぎゅうっと抱きしめる。
「――っ」
すると突然、オーガスタスの動きがとまった。
「……オーガスタス? どうしたの」
せつなげな表情を浮かべて、オーガスタスがトラウザーズに手をかける。
「そんなこと言われちゃうと……リルのすべてを僕で覆いたくなる。いますぐに」
「ん……っ」
両方の太ももを下から押し上げられた。着物のすそがはらり、とさらに左右に流れて開け広げになる。
ず、ずずっと入り込んできた肉茎は硬く、たくましい。
「んぁっ、あ……っ、は、ぅ」
内側に圧倒的な質量を感じてひるむものの、腰は引かずに受け入れる。貫かれることの快さはすでに知っている。だから、耐えられる。
「ひぁっ、あ、う……っ!!」
律動はいきなり激しかった。突き込みに耐えきれず、体はどんどんソファの端へ動き、しまいには頭がひじかけについてしまった。これ以上は進めず、そうなるとさらに律動が重くなる。
「リル……ッ」
オーガスタスは何度もリルを呼び、己の情欲を彼女の体に刻み込んでいく。ピンッと尖っている双乳のいただきをつまみ、こねくりまわし、リルの顔が快感にゆがむのを彼は心の底から愉しみ、そして悦び、いっそう硬くふくらんだ楔で彼女の肉壷を穿つ。
「あっ、あぁ……、オーガスタス……!」
名前を呼び合うだけの単純な言葉のキャッチボールだが、その響きはひどく淫猥で、特別だ。
ふたりはそれから日付をまたいで新年を迎えたのにも気づかず、互いを貪りあい、深く何度もつながりあった。
FIN.
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脱がされるのに時間がかかったぶん、じらされていたようなものだ。屋敷中に水音が響くほどに吸い上げられているというのに、痛みなどはなく快感ばかりで、早く下半身に触れてほしくてたまらなくなる。
そんなリルにオーガスタスは彼女が言わずとも応える。乳首を舐めしゃぶりながらすそを左右にかきわけ、ずるりといっきにドロワーズを引きおろした。
「……リル」
いつになく恍惚とした表情でオーガスタスはリルを見つめた。
腰に帯を残したまま秘部をさらすこの格好がどれだけ淫らなのか、リルにはわからない。ドレスならば、乱されることに羞恥を感じるだろう。しかし着なれない衣服となると、それが麻痺してしまう。
リルはオーガスタスが秘芯に触れるのを指をくわえて待つ。
「……っぁ」
細長い指先が、くちゅっと音を立ててぬかるみをさぐった。
「……びしょびしょだね? いつからこんなに濡らしてるのかな。まさか彼にこれを着せられているときからじゃあ、ないよね」
「ちっ、違うに決まってるじゃない……!」
「じゃあ、いつから? 教えて、リル」
「あっ、ふ……ッ」
蜜口の浅いところをぐちゅぐちゅと指でえぐられ答えを急かされる。
「……っ、あなたと……キス、してるとき」
「そんなに初めから? ……へえ、そっか」
「……っああ! う、んぁっ」
ずぷぷっ、といっきに指が最奥まで進んだ。行き止まりと入り口を大胆に往復して隘路を悦ばせる。
「いっぱい喘いで……。僕を感じて、僕だけを」
「ん、ゃっ、ぅ……っ!」
かぷりとふたたび乳頭をくわえられ、もう片方のいただきは指でごりごりと押されている。下半身はあいかわらず指の猛攻にあっている。狭道に沈んでいたのとはべつの指が、震える花芽に触れてきた。
「あぁ、う……ッ! やっ、ぁう、んく……っ」
言われずとも、オーガスタスのことしか考えられない。優しく、しかし激しく触れてくるすべてが愛しい。
「あなた、しか……見え、ない」
喘ぎながら告げ、厚い背をぎゅうっと抱きしめる。
「――っ」
すると突然、オーガスタスの動きがとまった。
「……オーガスタス? どうしたの」
せつなげな表情を浮かべて、オーガスタスがトラウザーズに手をかける。
「そんなこと言われちゃうと……リルのすべてを僕で覆いたくなる。いますぐに」
「ん……っ」
両方の太ももを下から押し上げられた。着物のすそがはらり、とさらに左右に流れて開け広げになる。
ず、ずずっと入り込んできた肉茎は硬く、たくましい。
「んぁっ、あ……っ、は、ぅ」
内側に圧倒的な質量を感じてひるむものの、腰は引かずに受け入れる。貫かれることの快さはすでに知っている。だから、耐えられる。
「ひぁっ、あ、う……っ!!」
律動はいきなり激しかった。突き込みに耐えきれず、体はどんどんソファの端へ動き、しまいには頭がひじかけについてしまった。これ以上は進めず、そうなるとさらに律動が重くなる。
「リル……ッ」
オーガスタスは何度もリルを呼び、己の情欲を彼女の体に刻み込んでいく。ピンッと尖っている双乳のいただきをつまみ、こねくりまわし、リルの顔が快感にゆがむのを彼は心の底から愉しみ、そして悦び、いっそう硬くふくらんだ楔で彼女の肉壷を穿つ。
「あっ、あぁ……、オーガスタス……!」
名前を呼び合うだけの単純な言葉のキャッチボールだが、その響きはひどく淫猥で、特別だ。
ふたりはそれから日付をまたいで新年を迎えたのにも気づかず、互いを貪りあい、深く何度もつながりあった。
FIN.
お読みいただきありがとうございました!
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