快感マッサージチェア 《 10

彩奈はふたたびあの怪しげなオフィスにいた。今度はモニター室ではなく社長室だ。

「ん……ッ」

「しぃーー、静かに。彩奈さん」

商品モニターを兼ねた事務員として修吾の会社で働きはじめた彩奈は、夕方になると社長室に呼び出されることが多々あった。となりの部屋にはほかの従業員がまだ仕事をしているというのに、修吾は彩奈の身体をもてあそぶのだ。

「は、ぅ……」

彩奈は修吾の膝上で喘いでいた。執務机の前にある、大きな背もたれがついた椅子に腰かけた彼の上に背を向けて乗っかっている状態だ。真新しい事務服は彼の手に乱されてあられもない。チェック柄のベストとシャツは胸もとのボタンを外され、なかのブラジャーはカップの部分をななめ下にずらされている。

「彩奈さんの乳首は敏感ですね。少し触れただけですぐに硬くなる」

「ん、ゃぁ……そんな、ひねっちゃ……んぅ」

うしろから抱き込むように腕をまわされ、無骨な指に両方のいただきをつままれる。先端を押しひねられ、彩奈は目を細めながら嬌声を漏らした。

「ひねるのがダメならこういうのはどうですか?」

「あっ……! それ、もっとダメ……ッンン」

きゅうっと強く引っ張られる。ピンク色のつぼみは形を変えて細長くなっている。

「そうですか、引っ張るのはダメですか。じゃあ押しつぶしましょう」

「あ、んん……っ!」

今度は人差し指でぎゅうっと押し込まれる。硬くしこった乳首は乳房に埋まりきらずにコリコリと滑る。それを彼は楽しげになぶっている。

「やぁ、ん……っ。ぁ……ふぅ」

「かわいいです。もっと喘いで」

「んぁぁっ……!」

彼の片手が下半身へ伸びる。愛液はすでにしたたっていて、下着とストッキングを濡らしていた。修吾は割れ目を指でたどる。淫蜜はますますあふれる。

「ああ、もう挿れたくなってきちゃったな……。いいですか? 彩奈さん」

「ん……。いい、よ」

彩奈も彼のものが欲しかった。太いそれで突き上げられたい。返事をするのとほぼ同時に修吾は彩奈のストッキングを破いてショーツの隙間から指を挿し入れた。どのくらい濡れているのか確かめているのだろう。

「うん、これなら大丈夫ですね。……挿れます」

「あ……っぁ、んん!」

みずからも腰を浮かせて彼の一物を収める。グググッと押し上げてきた硬直が媚壁を侵していく。

「っは、う……! あ、ああん……っ!」

「ん、気持ちぃ……彩奈さんのなかは本当に極上」

猫なで声をだして修吾は彩奈の首すじを舐める。彩奈は身悶えしながら腰を上下させた。

「は、ふ……っ。修吾の、も……すごく、いい……っあ、あふ」

「本当に? マッサージチェアのほうがいいんじゃないですか」

冗談ぽくそう言って修吾はほほえむ。

「ぜんぜん……違う。くらべものにならない……。っぁ、だめ、そんな……激し……っぃあっ!」

「嬉しいな。俺、これからもよろこんで彩奈さんの専用マッサージチェアになりますよ」

「あんっ、あぁ……っや、ああぁ……っ!」

椅子は激しくギシギシと揺れ、想い合うふたりは同時に快楽のいただきを極めた。

FIN.

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