「会社でなんて、ダメなんでしょ。そんな声を出しちゃっていいの?」
「だっ……て、中村くんが……。ぁっ、やだ、そんなふうにしちゃ……。ん、ふぅっ」
「こうするのがイイんだ? じゃあもっと強く押してあげる」
引っ張られているのか押されているのかよくわからない刺激がふくらみの頂点を見舞った。乳房を引かれながら埋め込まれた指の反作用が気持ちよくて、喘ぎ声ばかりがあふれ出てしまう。
「スカートと下着、脱いで」
乳頭のすぐそばでささやかれると、湿った先端に吐息がかかってもどかしくなった。仁美はファスナーを下げてストンとスカートを床に落とした。腰もとに手を当ててショーツを下げる。うまく脱げなくて、ショーツはくるくると巻いてしまった。
「案外、不器用だね」
下着を脱げずにもたついていると、彼は強引にショーツをひざのあたりまでズルリとおろした。お尻に当たる金属のデスクはとても冷たい。
「中村くんだって、器用じゃ、ないでしょ……。片づけ、下手だし。下着を脱がせるのだって力ずくじゃない」
「そうだね。不器用だから、力加減がわからないんだ」
「ぁっ、アアッ!ん、ひぅ……っ!」
淫唇は彼の指をみずからのみ込んでいるようだった。いっきに最奥を突かれたと思ったら助走をつけて何度も往復され、媚蜜がフロアにしたたり落ちる。
「あ、ああ……っ。ゃ、そんな……。う、激し……い、やぁぁ」
「もしかして、もっとって言ってる? そんな甘い声でねだられたら断れないな」
「んんっ、んぁ……っ、ふぅ!」
肉襞をまさぐる指の数を増やされ、仁美はデスクに両手をついて仰け反り、こうべをうしろに垂らして天井を仰いだ。あまりに激しく指を出し入れされているから、徐々に身体はあとずさり、ついにはデスクのうえに完全に座って脚を大きく開く格好になってしまった。
「ああ、このほうがいいね。仁美の恥ずかしいところが丸見えだ」
「あ……。見ちゃ、いや……ぁ、あ!」
中村は仁美が嫌がる箇所に顔を寄せ、媚肉を押し広げるように指をかきまわしながら秘裂のなかへと舌を割り入れた。血流が活発になってふくらんでいるであろう突起を舐められると、仁美は蜜口をすぼませて小刻みに痙攣した。
「少し触れただけなのに、随分と敏感になってるみたいだね。このあふれてきてるのも全部、舐め取ってあげようか」
「や、だ……。もう、舐めないで……。それより、早く」
「早く、なに?」
「ん、ん……っ、中村くんの、を……んふぅっ!」
「誰のをなにすればいいの」
「……智也の、大きいの……ちょう、だい……。――っふ、あああっ!」
ねだっているあいだにデスクから身体をおろされ、今度はデスクに向かい合ってふたたび手をついた。グイッと腰を引かれるのと同時に雄々しい肉茎が身体を貫き、すぐに大きな蜜音を立ててズプズプと前後に動きはじめた。
「んんっ、っふ、ひぁ、あ……。ア、ンンッ!」
手のひらだけでは支えていられなくなり、デスクのうえに両腕をつくと、挿入は深さを増して最奥が甘い悲鳴を上げる。
「仁美……っ、どこを触って欲しいリクエストして。乳首か、それともこのぷっくりふくれあがったところか」
「あ、うんん……っ。く……、どっち、も……! 両方、触って……」
弱みを握られていなくても、仁美は彼の言いなりになってしまう。彼にしたがっていると、何度も快楽の頂点をあじわわせて貰えるから。
「智也……。あ、んん……っ、智也……っ!」
仁美はなんのおそれもなく名前を呼んだ。彼のことを好きになっていく自分を、もう誰も、自分自身さえもとがめはしない。
FIN.
お読みいただきありがとうございました!
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「だっ……て、中村くんが……。ぁっ、やだ、そんなふうにしちゃ……。ん、ふぅっ」
「こうするのがイイんだ? じゃあもっと強く押してあげる」
引っ張られているのか押されているのかよくわからない刺激がふくらみの頂点を見舞った。乳房を引かれながら埋め込まれた指の反作用が気持ちよくて、喘ぎ声ばかりがあふれ出てしまう。
「スカートと下着、脱いで」
乳頭のすぐそばでささやかれると、湿った先端に吐息がかかってもどかしくなった。仁美はファスナーを下げてストンとスカートを床に落とした。腰もとに手を当ててショーツを下げる。うまく脱げなくて、ショーツはくるくると巻いてしまった。
「案外、不器用だね」
下着を脱げずにもたついていると、彼は強引にショーツをひざのあたりまでズルリとおろした。お尻に当たる金属のデスクはとても冷たい。
「中村くんだって、器用じゃ、ないでしょ……。片づけ、下手だし。下着を脱がせるのだって力ずくじゃない」
「そうだね。不器用だから、力加減がわからないんだ」
「ぁっ、アアッ!ん、ひぅ……っ!」
淫唇は彼の指をみずからのみ込んでいるようだった。いっきに最奥を突かれたと思ったら助走をつけて何度も往復され、媚蜜がフロアにしたたり落ちる。
「あ、ああ……っ。ゃ、そんな……。う、激し……い、やぁぁ」
「もしかして、もっとって言ってる? そんな甘い声でねだられたら断れないな」
「んんっ、んぁ……っ、ふぅ!」
肉襞をまさぐる指の数を増やされ、仁美はデスクに両手をついて仰け反り、こうべをうしろに垂らして天井を仰いだ。あまりに激しく指を出し入れされているから、徐々に身体はあとずさり、ついにはデスクのうえに完全に座って脚を大きく開く格好になってしまった。
「ああ、このほうがいいね。仁美の恥ずかしいところが丸見えだ」
「あ……。見ちゃ、いや……ぁ、あ!」
中村は仁美が嫌がる箇所に顔を寄せ、媚肉を押し広げるように指をかきまわしながら秘裂のなかへと舌を割り入れた。血流が活発になってふくらんでいるであろう突起を舐められると、仁美は蜜口をすぼませて小刻みに痙攣した。
「少し触れただけなのに、随分と敏感になってるみたいだね。このあふれてきてるのも全部、舐め取ってあげようか」
「や、だ……。もう、舐めないで……。それより、早く」
「早く、なに?」
「ん、ん……っ、中村くんの、を……んふぅっ!」
「誰のをなにすればいいの」
「……智也の、大きいの……ちょう、だい……。――っふ、あああっ!」
ねだっているあいだにデスクから身体をおろされ、今度はデスクに向かい合ってふたたび手をついた。グイッと腰を引かれるのと同時に雄々しい肉茎が身体を貫き、すぐに大きな蜜音を立ててズプズプと前後に動きはじめた。
「んんっ、っふ、ひぁ、あ……。ア、ンンッ!」
手のひらだけでは支えていられなくなり、デスクのうえに両腕をつくと、挿入は深さを増して最奥が甘い悲鳴を上げる。
「仁美……っ、どこを触って欲しいリクエストして。乳首か、それともこのぷっくりふくれあがったところか」
「あ、うんん……っ。く……、どっち、も……! 両方、触って……」
弱みを握られていなくても、仁美は彼の言いなりになってしまう。彼にしたがっていると、何度も快楽の頂点をあじわわせて貰えるから。
「智也……。あ、んん……っ、智也……っ!」
仁美はなんのおそれもなく名前を呼んだ。彼のことを好きになっていく自分を、もう誰も、自分自身さえもとがめはしない。
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