奥手なのかそうでないのか、彼はよくわからない。女性経験はおそらく豊富なのだろう。舌戯がそれをものがたっている。
蜜奥を揺さぶられている心地だ。触れられてもいない下半身がひとりでに疼いて蜜を噴き出す。
とろとろと、あふれ出している。
「あ……っ! や、やだ……んっ、ふぁっ」
龍我の、あいていたほうの手がわき腹をとおって下半身を目指している。脚のつけ根に到達するまではあっという間で、そこから次々とあふれる愛蜜を絡め取られるのもまた一瞬だった。
「あっ……! んっ、ンンッ」
蜜に濡れた下半身の花芽を指でグニグニと押されている。
友梨は龍我の肩をつかんだ。しかしその手に力は入っていない。彼の肩に手を添わせているだけに過ぎない。
「やっ、やぁっ……!」
淫核を指でこすり立てられ、龍我の口に含まれたままの乳首もそうだがとにかく熱い。手つかずの蜜壷が焦れてくる。
ねだりたくなってしまい、しかし友梨はためらっていた。
(ナカもいじって欲しい。……でも)
言えない。これだけ痴態をさらしているのだからいまさらのようにも思えるが、みずからねだるのはどうしても恥ずかしくてできなかった。
「……なかに、欲しい?」
乳首を舐めるのをやめた龍我は、片手で自身の水色ストライプのカジュアルなシャツのボタンを外して友梨に尋ねた。
「ん……」
はっきりとは答えられなくて、あいまいにうなずく。
「なに? どっちなのかわからない」
形勢逆転されている。ウジウジしているのは友梨のほうだ。
「……ほしい」
「なにを? 指? それとも」
Gパンの前がひらかれていく。暗闇のなかでもわかる。雄の象徴が高々とうえを向いている。
「龍我、の……大きい、ほう」
どうしてこんな言いかたをしてしまったのだろう。
指でもよかった。ナカをいじってもらえるなら何でもよかったのに、彼の一物を目の前にしたら、なぜかそんな言葉が出てきた。
嬉しそうに目を細める、幼なじみの奥手な男の子。いや、もうどこからどう見ても、なにを見ても立派な男性だ。
「んっ……!」
蜜口にあてがわれた肉棒はとてつもなく硬い。両脚は彼の両手で押し上げられている。
ヌルヌルと、猛った肉棒が入り込んできた。
「んぁっ、う……!」
肉襞が嬉しい悲鳴を上げている。
狭道のなかに満ちていた淫蜜が肉棒に突き動かされて、ぐちゅっ、ぐぷぷっと卑猥な水音を奏でる。
「あっ、う……りゅ、う、が……っぁ、ん、んっ!」
最奥を突かれるのと同時に唇をふさがれた。
くぐもった喘ぎ声を漏らしながら快感を堪能する。猛々しい雄棒が無遠慮に蜜壷をかきまわしている。
(気持ちいい……っ)
この快感を彼に伝えたい。けれど唇はいまだに覆われたままだ。
友梨は龍我の背中に腕をまわして抱きしめた。
「……っ、友梨」
糸を引いて唇が離れる。律動は続いている。激しさが増していく。
「んぁっ、ああ……っ!」
突き込まれて、眉根を寄せる。快感が蜜底を打って全身に響きわたる。
視界がぐらぐらと揺れている。激しくて、心地がよくて、両腕にいっそう力がこもる。
「っ、く」
どくん、どくん。
ふたりの身体が脈打っている。
龍我は友梨の体内に白い淫液を吐き出した。肉棒はそのままで、友梨のうえに覆いかぶさる。
(……ナカに)
出されてしまった。マズイかもしれない。危険日だ。
だからといって彼を責めたりはしない。求めたのは自分だし、ほかに伝えたいことがある。
(ちゃんと、言わなくちゃ)
下半身の脈動がおさまっても、心臓は脈打っていた。緊張している。
「ね、龍我……。私と、つき合ってほしい」
胸もとに顔をうずめる龍我に向かって、静かに言った。返事を待つ。
「いや、だ」
目を見ひらく。どうして、と尋ねたいのに、なぜかできない。
(そんな……。やれれば、よかったってこと?)
瞳が潤んでくる。なにか言わなくてはと思うけれど、呼吸ばかりが荒くなって言葉が出てこない。
「……結婚、して」
「……え」
今度は目を丸くして彼を見おろす。友梨の胸に顔をうずめた龍我の声はくぐもっているが、たしかに彼は「結婚して」と言った。
「あ、えっと」
「つき合うんじゃなくて、僕と……結婚して」
「っ、ん……!」
下半身にとどまったままだった陰茎が起き上がってきた。異物感が増してきて、あせる。
「あ、あの……。っん、はふっ」
つき合おうと言うのだって緊張したくらいだ。返事がためらわれる。
「っ、友梨……!」
龍我が揺さぶりをかけてくる。身体も心も大きく揺さぶられて、ついコクンとうなずく。
ほがらかな、笑顔。彼の額から汗がしたたって、友梨の頬に落ちる。
「ふぁっ、あ……!」
ぐるん、と身体を回転させられ、うしろを向く。身の内におさまる肉棒がいっそう顕著になった。最奥をぐりぐりと突いて縦横無尽に暴れまわっている。
「龍我、あ……っ、ん、んぁっ」
友梨の声に応えるように龍我は彼女の乳房を激しく揉み込みはじめた。
風が強く吹いて、木々を揺らす。
喘ぎ声が響く、天井の開いた車のなかに、月明かりを反射した花びらが次々と舞い込んだ。
FIN.
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蜜奥を揺さぶられている心地だ。触れられてもいない下半身がひとりでに疼いて蜜を噴き出す。
とろとろと、あふれ出している。
「あ……っ! や、やだ……んっ、ふぁっ」
龍我の、あいていたほうの手がわき腹をとおって下半身を目指している。脚のつけ根に到達するまではあっという間で、そこから次々とあふれる愛蜜を絡め取られるのもまた一瞬だった。
「あっ……! んっ、ンンッ」
蜜に濡れた下半身の花芽を指でグニグニと押されている。
友梨は龍我の肩をつかんだ。しかしその手に力は入っていない。彼の肩に手を添わせているだけに過ぎない。
「やっ、やぁっ……!」
淫核を指でこすり立てられ、龍我の口に含まれたままの乳首もそうだがとにかく熱い。手つかずの蜜壷が焦れてくる。
ねだりたくなってしまい、しかし友梨はためらっていた。
(ナカもいじって欲しい。……でも)
言えない。これだけ痴態をさらしているのだからいまさらのようにも思えるが、みずからねだるのはどうしても恥ずかしくてできなかった。
「……なかに、欲しい?」
乳首を舐めるのをやめた龍我は、片手で自身の水色ストライプのカジュアルなシャツのボタンを外して友梨に尋ねた。
「ん……」
はっきりとは答えられなくて、あいまいにうなずく。
「なに? どっちなのかわからない」
形勢逆転されている。ウジウジしているのは友梨のほうだ。
「……ほしい」
「なにを? 指? それとも」
Gパンの前がひらかれていく。暗闇のなかでもわかる。雄の象徴が高々とうえを向いている。
「龍我、の……大きい、ほう」
どうしてこんな言いかたをしてしまったのだろう。
指でもよかった。ナカをいじってもらえるなら何でもよかったのに、彼の一物を目の前にしたら、なぜかそんな言葉が出てきた。
嬉しそうに目を細める、幼なじみの奥手な男の子。いや、もうどこからどう見ても、なにを見ても立派な男性だ。
「んっ……!」
蜜口にあてがわれた肉棒はとてつもなく硬い。両脚は彼の両手で押し上げられている。
ヌルヌルと、猛った肉棒が入り込んできた。
「んぁっ、う……!」
肉襞が嬉しい悲鳴を上げている。
狭道のなかに満ちていた淫蜜が肉棒に突き動かされて、ぐちゅっ、ぐぷぷっと卑猥な水音を奏でる。
「あっ、う……りゅ、う、が……っぁ、ん、んっ!」
最奥を突かれるのと同時に唇をふさがれた。
くぐもった喘ぎ声を漏らしながら快感を堪能する。猛々しい雄棒が無遠慮に蜜壷をかきまわしている。
(気持ちいい……っ)
この快感を彼に伝えたい。けれど唇はいまだに覆われたままだ。
友梨は龍我の背中に腕をまわして抱きしめた。
「……っ、友梨」
糸を引いて唇が離れる。律動は続いている。激しさが増していく。
「んぁっ、ああ……っ!」
突き込まれて、眉根を寄せる。快感が蜜底を打って全身に響きわたる。
視界がぐらぐらと揺れている。激しくて、心地がよくて、両腕にいっそう力がこもる。
「っ、く」
どくん、どくん。
ふたりの身体が脈打っている。
龍我は友梨の体内に白い淫液を吐き出した。肉棒はそのままで、友梨のうえに覆いかぶさる。
(……ナカに)
出されてしまった。マズイかもしれない。危険日だ。
だからといって彼を責めたりはしない。求めたのは自分だし、ほかに伝えたいことがある。
(ちゃんと、言わなくちゃ)
下半身の脈動がおさまっても、心臓は脈打っていた。緊張している。
「ね、龍我……。私と、つき合ってほしい」
胸もとに顔をうずめる龍我に向かって、静かに言った。返事を待つ。
「いや、だ」
目を見ひらく。どうして、と尋ねたいのに、なぜかできない。
(そんな……。やれれば、よかったってこと?)
瞳が潤んでくる。なにか言わなくてはと思うけれど、呼吸ばかりが荒くなって言葉が出てこない。
「……結婚、して」
「……え」
今度は目を丸くして彼を見おろす。友梨の胸に顔をうずめた龍我の声はくぐもっているが、たしかに彼は「結婚して」と言った。
「あ、えっと」
「つき合うんじゃなくて、僕と……結婚して」
「っ、ん……!」
下半身にとどまったままだった陰茎が起き上がってきた。異物感が増してきて、あせる。
「あ、あの……。っん、はふっ」
つき合おうと言うのだって緊張したくらいだ。返事がためらわれる。
「っ、友梨……!」
龍我が揺さぶりをかけてくる。身体も心も大きく揺さぶられて、ついコクンとうなずく。
ほがらかな、笑顔。彼の額から汗がしたたって、友梨の頬に落ちる。
「ふぁっ、あ……!」
ぐるん、と身体を回転させられ、うしろを向く。身の内におさまる肉棒がいっそう顕著になった。最奥をぐりぐりと突いて縦横無尽に暴れまわっている。
「龍我、あ……っ、ん、んぁっ」
友梨の声に応えるように龍我は彼女の乳房を激しく揉み込みはじめた。
風が強く吹いて、木々を揺らす。
喘ぎ声が響く、天井の開いた車のなかに、月明かりを反射した花びらが次々と舞い込んだ。
FIN.
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