キスって、こんな風なの……!?
初めてのことに戸惑っているのが知れているのか、
「お前、下手くそだな」
わずかに唇を離し、孝義はニヤリと口角を上げて目を細めた。
「だって、私……っていうか、いきなりなにするのっ」
「おまえ、俺のこと好きだろ」
「……お兄ちゃん、自意識過剰なんじゃないの」
目を逸らしてしまったのは失敗だった。こんな態度では彼の言う事を肯定しているようにしか見えないだろう。
「俺はそうだったよ。会った瞬間から、ずっと彩菜が好きだった」
まさかそんな都合のいい展開があるはずない。けれど孝義の表情はいたって真剣で、冗談を言っているとは思えなかった。
「お兄ちゃん……あ、ん、んっ」
パーカーはなかのシャツごとまくり上げられ、下着は彼の目にさらされている。
こんなことならもっと可愛いのを付けていればよかったと思った次の瞬間、ブラジャーのホックはたやすくはずされ、入り込んできた指にふくらみの尖った部分をつままれて、そんな後悔なんて吹き飛んでしまうような快感が込み上げてきた。
「んん、やぁ……っ、あ、あん!」
指のあいだに乳首をはさまれ、乳房は揉みくちゃにされながらその先端はあらゆる方向にひねられている。
それが本当に気持ちがよくて、そのせいなのか指や足先がジンジンと痺れてきた。
「どうした、おまえは俺のこと好きじゃないんだろ。もっと抵抗しろよ」
「……おに、い、ちゃん、や……っあ、あぅ、んぅぅッ!」
彼が本気かどうかなんてもはやどうでもよくなっていた。もっと、もっと触ってもらいたい。
「……うわ、ぐちゃぐちゃになってる」
冷んやりとした指が脚の付け根の先にある割れ目をえぐった。手際よく服を脱がされてしまったから、気が付いたら裸になっていた。いや、気が付いていなかったわけじゃない。
自分もそれを望んでいたから、抵抗しなかっただけなのだ。
「彩菜、初めてだろ……。いいのか?」
こんな体勢でそんなことを聞いてくるなんてヒドイ。けれどそこにお兄ちゃんの優しさを感じるから、私は黙ってうなずいた。
***
「もう……お兄ちゃんのせいでぜんっぜん勉強できなかった」
裸でコタツに入るのが心地いいなんて知らなかった。彩菜は孝義の肩に頭をあずけて目を閉じていた。
「もとからそういうつもりじゃなかっただろ……そうだ、やる気が出るようにこういうのはどうだ? 問題を正解する度にイかせてやる」
「ちょっ、なに……っえ、や……ンンッ!」
「ホラ、早く解けよ」
強引に身体を抱き寄せられて膝に座らされたと思ったら、ヌプッと水音がして、彼の陰茎は再び体内を突き上げてきた。
彩菜はテーブルに手をついたけれど、勉強どころではない。
「あっ、あ……お兄、ちゃん……っんん、ァンン!」
「一回じゃ食べ足りないからな」
私は食べ物じゃない、と言いたかったけれど、激しさを増す律動のせいでそんな余裕はまったくなかった。
***
秘め事をした翌日、孝義はなに食わぬ顔で彩菜のとなりにいた。
朝食を取った後、家族みんなでコタツに入っているときだった。
「彩菜、どうしたの? 顔が真っ赤よ」
母親に指摘され、彩菜はますます顔に熱を帯びさせた。
「あ……ちょっと、暑くて」
顔を火照らせる原因を作っている張本人は悠々と片手でミカンをほおばっている。
今度からお兄ちゃんが帰ってきたときに家でスカートを履くのはやめよう。
「あー、デザートが食いたいなぁ」
股間に当てられた指をグチュッとさらに奥に挿れられ、彩菜は快感に耐えながら孝義を横目でにらむのだった。
FIN.
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初めてのことに戸惑っているのが知れているのか、
「お前、下手くそだな」
わずかに唇を離し、孝義はニヤリと口角を上げて目を細めた。
「だって、私……っていうか、いきなりなにするのっ」
「おまえ、俺のこと好きだろ」
「……お兄ちゃん、自意識過剰なんじゃないの」
目を逸らしてしまったのは失敗だった。こんな態度では彼の言う事を肯定しているようにしか見えないだろう。
「俺はそうだったよ。会った瞬間から、ずっと彩菜が好きだった」
まさかそんな都合のいい展開があるはずない。けれど孝義の表情はいたって真剣で、冗談を言っているとは思えなかった。
「お兄ちゃん……あ、ん、んっ」
パーカーはなかのシャツごとまくり上げられ、下着は彼の目にさらされている。
こんなことならもっと可愛いのを付けていればよかったと思った次の瞬間、ブラジャーのホックはたやすくはずされ、入り込んできた指にふくらみの尖った部分をつままれて、そんな後悔なんて吹き飛んでしまうような快感が込み上げてきた。
「んん、やぁ……っ、あ、あん!」
指のあいだに乳首をはさまれ、乳房は揉みくちゃにされながらその先端はあらゆる方向にひねられている。
それが本当に気持ちがよくて、そのせいなのか指や足先がジンジンと痺れてきた。
「どうした、おまえは俺のこと好きじゃないんだろ。もっと抵抗しろよ」
「……おに、い、ちゃん、や……っあ、あぅ、んぅぅッ!」
彼が本気かどうかなんてもはやどうでもよくなっていた。もっと、もっと触ってもらいたい。
「……うわ、ぐちゃぐちゃになってる」
冷んやりとした指が脚の付け根の先にある割れ目をえぐった。手際よく服を脱がされてしまったから、気が付いたら裸になっていた。いや、気が付いていなかったわけじゃない。
自分もそれを望んでいたから、抵抗しなかっただけなのだ。
「彩菜、初めてだろ……。いいのか?」
こんな体勢でそんなことを聞いてくるなんてヒドイ。けれどそこにお兄ちゃんの優しさを感じるから、私は黙ってうなずいた。
***
「もう……お兄ちゃんのせいでぜんっぜん勉強できなかった」
裸でコタツに入るのが心地いいなんて知らなかった。彩菜は孝義の肩に頭をあずけて目を閉じていた。
「もとからそういうつもりじゃなかっただろ……そうだ、やる気が出るようにこういうのはどうだ? 問題を正解する度にイかせてやる」
「ちょっ、なに……っえ、や……ンンッ!」
「ホラ、早く解けよ」
強引に身体を抱き寄せられて膝に座らされたと思ったら、ヌプッと水音がして、彼の陰茎は再び体内を突き上げてきた。
彩菜はテーブルに手をついたけれど、勉強どころではない。
「あっ、あ……お兄、ちゃん……っんん、ァンン!」
「一回じゃ食べ足りないからな」
私は食べ物じゃない、と言いたかったけれど、激しさを増す律動のせいでそんな余裕はまったくなかった。
***
秘め事をした翌日、孝義はなに食わぬ顔で彩菜のとなりにいた。
朝食を取った後、家族みんなでコタツに入っているときだった。
「彩菜、どうしたの? 顔が真っ赤よ」
母親に指摘され、彩菜はますます顔に熱を帯びさせた。
「あ……ちょっと、暑くて」
顔を火照らせる原因を作っている張本人は悠々と片手でミカンをほおばっている。
今度からお兄ちゃんが帰ってきたときに家でスカートを履くのはやめよう。
「あー、デザートが食いたいなぁ」
股間に当てられた指をグチュッとさらに奥に挿れられ、彩菜は快感に耐えながら孝義を横目でにらむのだった。
FIN.
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