奥まったところをズン、ズンッと何度もつつかれる。
「ひぁ、あっ……! ん、はぅっ」
脳天にまで響く勢いで突かれているが、前へ倒れてしまわないのは乳房ごと体をつかまれ支えられているからだ。
極夜の大きな手のひらが乳房を下から持ち上げるようにしてたぷたぷと揺らし、腰を打ちつけてくる。
円を描いて内側をかきまわされる。ぐちゅ、ぬちゅっとひときわ大きな水音が立った。
「は、ん……っ、だめ……あ、あぁ……!」
「もう、だめなのか? 俺はまだ足りない……」
極夜は隘路のはじめから終わりまでをゆっくりと時間をかけて陰茎で往復する。そうして愉しみを引きのばす。
しかしこちらとしてはたまらない。
「やっ……! 極夜さま……あ、んん……っ」
肉襞をこする雄棒は硬く太く、いつだって存在感がありすぎる。それなのにじれったい動きをされると、高みへと昇っている途中で待ったをかけられている心地になり、じつにもどかしい。
「鈴音は、これが好きだろう? うしろから突かれながら乳房と豆粒をいじられるのが」
「ひゃっ!! あ、あぁあッ」
極夜の左手が乳頭を押し上げ、右手が下半身の珠玉をギュッとつまむ。
「あぁっ、それ……やぅ、ん……!」
鈴音が首を横に振っても、体は悦びをあらわに秘所を尖らせて快感を訴える。
「ほら、こんなに硬くして……」
うっとりとしたようすでそう言って、極夜は鈴音の肩に浅く牙を当てて血を吸う。そのあいだも律動はやまない。肉棒を緩慢に前後させ、鈴音をよがらせる。
「んん、ふぅっ……」
ゆるやかな動きにじれったさを感じるようになってきた。それは彼も同じなのか、しだいに抽送が速さを増す。
そうして最後には全身がガクガクと大きく揺れるほどになり、喘ぎ声が止まらなくなる。
「あぁあ、あ――……!!」
鈴音が泣き叫ぶような嬌声を上げると、極夜の一物はドクドクと打ち震えて鈴音のなかに精をばらまいた。
極夜が鈴音の背に覆いかぶさる。彼を支えきれず、鈴音は畳の上に突っ伏した。
ふたりとも呼吸が荒い。重なりあう体もそうだが、すべてがまざりあってしまいそうだった。
ちゅ、と柔らかい唇が頬に触れる。極夜は何度も頬に口づけてくる。
ゆっくりと顔を横に向けると、唇同士が重なった。
ずいぶんと長いこと唇を合わせていた。
ろうそくの薄明かりに照らされた彼の顔はとても穏やかだった。
瞳がしだいに紅を帯びてくる。彼の情欲にふたたび火がつくのを感じて、鈴音もまた彼の瞳と同じ色に染まった。
おわり
お読みいただきありがとうございました!
熊野まゆ
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「ひぁ、あっ……! ん、はぅっ」
脳天にまで響く勢いで突かれているが、前へ倒れてしまわないのは乳房ごと体をつかまれ支えられているからだ。
極夜の大きな手のひらが乳房を下から持ち上げるようにしてたぷたぷと揺らし、腰を打ちつけてくる。
円を描いて内側をかきまわされる。ぐちゅ、ぬちゅっとひときわ大きな水音が立った。
「は、ん……っ、だめ……あ、あぁ……!」
「もう、だめなのか? 俺はまだ足りない……」
極夜は隘路のはじめから終わりまでをゆっくりと時間をかけて陰茎で往復する。そうして愉しみを引きのばす。
しかしこちらとしてはたまらない。
「やっ……! 極夜さま……あ、んん……っ」
肉襞をこする雄棒は硬く太く、いつだって存在感がありすぎる。それなのにじれったい動きをされると、高みへと昇っている途中で待ったをかけられている心地になり、じつにもどかしい。
「鈴音は、これが好きだろう? うしろから突かれながら乳房と豆粒をいじられるのが」
「ひゃっ!! あ、あぁあッ」
極夜の左手が乳頭を押し上げ、右手が下半身の珠玉をギュッとつまむ。
「あぁっ、それ……やぅ、ん……!」
鈴音が首を横に振っても、体は悦びをあらわに秘所を尖らせて快感を訴える。
「ほら、こんなに硬くして……」
うっとりとしたようすでそう言って、極夜は鈴音の肩に浅く牙を当てて血を吸う。そのあいだも律動はやまない。肉棒を緩慢に前後させ、鈴音をよがらせる。
「んん、ふぅっ……」
ゆるやかな動きにじれったさを感じるようになってきた。それは彼も同じなのか、しだいに抽送が速さを増す。
そうして最後には全身がガクガクと大きく揺れるほどになり、喘ぎ声が止まらなくなる。
「あぁあ、あ――……!!」
鈴音が泣き叫ぶような嬌声を上げると、極夜の一物はドクドクと打ち震えて鈴音のなかに精をばらまいた。
極夜が鈴音の背に覆いかぶさる。彼を支えきれず、鈴音は畳の上に突っ伏した。
ふたりとも呼吸が荒い。重なりあう体もそうだが、すべてがまざりあってしまいそうだった。
ちゅ、と柔らかい唇が頬に触れる。極夜は何度も頬に口づけてくる。
ゆっくりと顔を横に向けると、唇同士が重なった。
ずいぶんと長いこと唇を合わせていた。
ろうそくの薄明かりに照らされた彼の顔はとても穏やかだった。
瞳がしだいに紅を帯びてくる。彼の情欲にふたたび火がつくのを感じて、鈴音もまた彼の瞳と同じ色に染まった。
おわり
お読みいただきありがとうございました!
熊野まゆ