「プラム様、私を近侍にしていただくお話はどうなりました?」
桜色の髪に榛色の瞳をした女が素っ裸のまま王子に迫っていた。
「ちょ、アサイチでそれはやめて、マジで……。つうか、まだ眠いし」
金髪碧眼の王子はキングサイズベッドの端へもぞもぞと動いていき、かけ布団をかぶった。
「いけません、早く認めてください。だって私、いまだに来賓扱いなんですよ?」
「だから……その、準備ができるまでは来賓でいいんだって」
布団のなかから聞こえてきたのはくぐもった声。
「近侍にしていただくご準備ですか!? ありがとうございます」
声を弾ませ、こんもりと盛り上がった布団のうえに飛びつく。
「……チェリー」
「はい、何ですか?」
プラムが布団から顔を出した。名前を呼ばれたので返事をして続きをうながしたが、王子はこちらを見つめるばかりでなにも話さない。
「っ、ちょっ……! もう、だめです。朝ですよ。だ、だめ……っ、ん」
あいだに布団を挟んだ状態でプラムとチェリーは抱き合っていた。
下から伸びてきた手が乳房を揺らす。
「抱きついてきたのはおまえのほうだ。勃っちまったんだから責任とれ」
「やっ、またですか……!? 何回すれば気が済むんですか」
「さあな。試してみればわかるんじゃないか?」
「やぅっ、ん……!」
やわやわと乳房を揉み込まれて、嫌がるそぶりを見せてはみるものの、身体は嘘をつけない。下半身の蜜奥が正直に反応し始める。
「なあ、もうちょっとうえのほうにこいよ」
「うえ、ですか……?」
両手をベッドにつき、ひざを立てて上方へ動く。
「もっとうえ」
言われるままにうえへ進む。あまり深く考えずにプラムの言うとおりにしていた。
「ひゃっ!?」
いつの間にか彼の顔に乳房を押しつける格好になっていた。プラムはチェリーの背中に腕をまわして引き寄せている。
「ん、柔らかくて気持ちいい」
「あっ、う……!」
垂れ下がるふくらみをつかみ、そのいただきのすぐそばでプラムはつらつらと感想を述べている。
彼の言葉は半分も頭のなかに入ってこない。吐息が敏感なつぼみを甘く刺激するものだから、話をきくどころではないのだ。
「プラム様! おやめください、もう本当に起きなくては……っあ、あ」
「んー? 言われなくても起きてるって、下半身が」
「そ、そんなこと……っん! あ、あぁっ」
ちゅぷっと水音がした。乳頭が生温かいものにつつまれる。
プラムはピンク色のふくらみの頂点を口に含んで舐めしゃぶっている。チェリーをその気にさせるつもりなのだろう。もう片方も、指でこすり合わせて刺激している。
「だ、め……っ!」
チェリーは腕をぴんっと伸ばして起き上がった。王子の口から抜け出た乳首が唾液で光っている。
ベッドから起き上がってしまったチェリーを見つめ、プラムが不満そうにまぶたを細める。
「じゃあどうすんの、俺のコレ」
「……また、夜に。そのときは、ご奉仕いたします」
布団のうえにこんもりと強調されている雄の象徴に見て見ぬふりをして言った。
彼とたわむれたい気持ちはまだまだあるけれど、情事に溺れて公務を怠らせたくない。ならばどうやってプラムを納得させようかと少しだけ悩み、あえて奉仕という言葉を使った。
「よし、絶対だからな」
思惑どおり、プラムは機嫌をよくして笑顔を向けてきた。
チェリーは裸のまま窓のほうへ歩いてカーテンを開けた。それから王子を振り返る。
朝陽よりも、彼の笑顔のほうがまぶしかった。
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桜色の髪に榛色の瞳をした女が素っ裸のまま王子に迫っていた。
「ちょ、アサイチでそれはやめて、マジで……。つうか、まだ眠いし」
金髪碧眼の王子はキングサイズベッドの端へもぞもぞと動いていき、かけ布団をかぶった。
「いけません、早く認めてください。だって私、いまだに来賓扱いなんですよ?」
「だから……その、準備ができるまでは来賓でいいんだって」
布団のなかから聞こえてきたのはくぐもった声。
「近侍にしていただくご準備ですか!? ありがとうございます」
声を弾ませ、こんもりと盛り上がった布団のうえに飛びつく。
「……チェリー」
「はい、何ですか?」
プラムが布団から顔を出した。名前を呼ばれたので返事をして続きをうながしたが、王子はこちらを見つめるばかりでなにも話さない。
「っ、ちょっ……! もう、だめです。朝ですよ。だ、だめ……っ、ん」
あいだに布団を挟んだ状態でプラムとチェリーは抱き合っていた。
下から伸びてきた手が乳房を揺らす。
「抱きついてきたのはおまえのほうだ。勃っちまったんだから責任とれ」
「やっ、またですか……!? 何回すれば気が済むんですか」
「さあな。試してみればわかるんじゃないか?」
「やぅっ、ん……!」
やわやわと乳房を揉み込まれて、嫌がるそぶりを見せてはみるものの、身体は嘘をつけない。下半身の蜜奥が正直に反応し始める。
「なあ、もうちょっとうえのほうにこいよ」
「うえ、ですか……?」
両手をベッドにつき、ひざを立てて上方へ動く。
「もっとうえ」
言われるままにうえへ進む。あまり深く考えずにプラムの言うとおりにしていた。
「ひゃっ!?」
いつの間にか彼の顔に乳房を押しつける格好になっていた。プラムはチェリーの背中に腕をまわして引き寄せている。
「ん、柔らかくて気持ちいい」
「あっ、う……!」
垂れ下がるふくらみをつかみ、そのいただきのすぐそばでプラムはつらつらと感想を述べている。
彼の言葉は半分も頭のなかに入ってこない。吐息が敏感なつぼみを甘く刺激するものだから、話をきくどころではないのだ。
「プラム様! おやめください、もう本当に起きなくては……っあ、あ」
「んー? 言われなくても起きてるって、下半身が」
「そ、そんなこと……っん! あ、あぁっ」
ちゅぷっと水音がした。乳頭が生温かいものにつつまれる。
プラムはピンク色のふくらみの頂点を口に含んで舐めしゃぶっている。チェリーをその気にさせるつもりなのだろう。もう片方も、指でこすり合わせて刺激している。
「だ、め……っ!」
チェリーは腕をぴんっと伸ばして起き上がった。王子の口から抜け出た乳首が唾液で光っている。
ベッドから起き上がってしまったチェリーを見つめ、プラムが不満そうにまぶたを細める。
「じゃあどうすんの、俺のコレ」
「……また、夜に。そのときは、ご奉仕いたします」
布団のうえにこんもりと強調されている雄の象徴に見て見ぬふりをして言った。
彼とたわむれたい気持ちはまだまだあるけれど、情事に溺れて公務を怠らせたくない。ならばどうやってプラムを納得させようかと少しだけ悩み、あえて奉仕という言葉を使った。
「よし、絶対だからな」
思惑どおり、プラムは機嫌をよくして笑顔を向けてきた。
チェリーは裸のまま窓のほうへ歩いてカーテンを開けた。それから王子を振り返る。
朝陽よりも、彼の笑顔のほうがまぶしかった。