見られている胸の部分が焼け焦げているように熱い。そんな錯覚を覚えてしまうほど熱心に見つめられている。
「ずっと、見たかった……きみの秘められたところを」
そんな告白をされればよけいにカアッと熱がこもる。今度は胸だけでなく、全身に。手足の先を火でじわりと炙られているような感覚だ。
彼の艶やかな黒髪がゆらりと揺れる。和臣は上体を低くして若菜のふくらみに顔を寄せる。
「あ……、やぁっ……!」
間近でそこを見られるのはよけいに恥ずかしい。
(もう、お願いだから)
――見ないで、見ないで!
しかし、心の中だけでそう叫んだところで伝わるはずがない。
「和臣、さま……や、ぅっ」
彼がなにをしようとしているのかわからないけれど、これ以上は本当にだめだ。自分の気持ちに整理がつかないし、後戻りできなくなりそうで恐ろしい。
「僕はずっときみに恋い焦がれていた」
乳頭のすぐそばで吐息を感じる。そんなところで話し始めないで欲しい。
(え、いま……恋い焦がれていた、って……おっしゃった?)
聞き間違いか、あるいは幻聴なのではないか。ただの家事手伝いである自分が、彼に恋をされるはずがないと頭から思っているからだ。
「ああ……美味そうなつぼみだ」
彼がなにを言っているのかわからない。この部屋には花のつぼみなんてないのに――。
「ひゃ、あぁっ!」
ふくらみの先端が瞬時に凝り固まる。生温かいなにかがそこをねっとりと這った。
(舐め……られ、た!?)
そう自覚すると、どうしてか下半身の奥のほうが疼いた。それは、手が届きそうで届かないというようなむずがゆさを伴った――いままでに経験したことのない、おかしな感覚だ。
混乱する若菜をよそに和臣はなおも彼女の薄桃色を舌で刺激する。
「ぁ、ふ……っ、ぁあっ」
自分の口からいかにもいやらしい声が出てしまいあせる。和臣の舌は乳頭の下部をくすぐるように右へ左へと蛇行する。
「んんっ、ぅ……!」
彼はいったいどういうつもりなのだろう。
(和臣さまはどんな意図でこんなことを)
乳首を舐めて、彼は楽しいのだろうか。若菜には和臣の気持ちを読み取ることができない。
「……楽しい」
若菜がなにを考えているのかわかったのか、和臣はいったん舌を引っ込めてそう言った。
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「ずっと、見たかった……きみの秘められたところを」
そんな告白をされればよけいにカアッと熱がこもる。今度は胸だけでなく、全身に。手足の先を火でじわりと炙られているような感覚だ。
彼の艶やかな黒髪がゆらりと揺れる。和臣は上体を低くして若菜のふくらみに顔を寄せる。
「あ……、やぁっ……!」
間近でそこを見られるのはよけいに恥ずかしい。
(もう、お願いだから)
――見ないで、見ないで!
しかし、心の中だけでそう叫んだところで伝わるはずがない。
「和臣、さま……や、ぅっ」
彼がなにをしようとしているのかわからないけれど、これ以上は本当にだめだ。自分の気持ちに整理がつかないし、後戻りできなくなりそうで恐ろしい。
「僕はずっときみに恋い焦がれていた」
乳頭のすぐそばで吐息を感じる。そんなところで話し始めないで欲しい。
(え、いま……恋い焦がれていた、って……おっしゃった?)
聞き間違いか、あるいは幻聴なのではないか。ただの家事手伝いである自分が、彼に恋をされるはずがないと頭から思っているからだ。
「ああ……美味そうなつぼみだ」
彼がなにを言っているのかわからない。この部屋には花のつぼみなんてないのに――。
「ひゃ、あぁっ!」
ふくらみの先端が瞬時に凝り固まる。生温かいなにかがそこをねっとりと這った。
(舐め……られ、た!?)
そう自覚すると、どうしてか下半身の奥のほうが疼いた。それは、手が届きそうで届かないというようなむずがゆさを伴った――いままでに経験したことのない、おかしな感覚だ。
混乱する若菜をよそに和臣はなおも彼女の薄桃色を舌で刺激する。
「ぁ、ふ……っ、ぁあっ」
自分の口からいかにもいやらしい声が出てしまいあせる。和臣の舌は乳頭の下部をくすぐるように右へ左へと蛇行する。
「んんっ、ぅ……!」
彼はいったいどういうつもりなのだろう。
(和臣さまはどんな意図でこんなことを)
乳首を舐めて、彼は楽しいのだろうか。若菜には和臣の気持ちを読み取ることができない。
「……楽しい」
若菜がなにを考えているのかわかったのか、和臣はいったん舌を引っ込めてそう言った。