「想像してたよりずっと色っぽい。和葉ちゃんの声」
「……っ!」
いったいいつから、どんな想像をしていたというのだろう。また、そんなことを想像されていたことによけいに羞恥心を煽られる。
「……恥ずかしい? 耳が真っ赤だ」
「――っや、言わないで……ください」
彼がくすっと笑ったのがわかった。耳に熱い息が吹きかかった。
「あー……柔らかいなぁ」
しみじみとした調子で言われ、それが何のことなのかわかるだけに反応に困る。龍生は手のひらで覆った和葉の乳房をゆっくりと、その柔らかさと大きさを確かめるように揉みまわした。
「ふ……ん、んんっ……」
言葉を発するつもりがなくても吐息混じりに甘い声が漏れ出てしまう。和葉は右の手のひらで自身の口を覆い隠した。
「……隠さないで」
乳房の上に引っかかっていたブラジャーを下へずらされ、同時に右手をつかまれる。彼が胸をのぞき込んでいるのがわかって、さまざまなところが煮えたぎるように熱くなった。
「やっ……それじゃあ、うしろを向いた意味がないです」
見られるのが嫌で彼に背を向けたというのに、上からのぞき込まれてはもともこもない。
「ん、それもそうか……」
残念そうにそう言って、龍生は視線を和葉の顔へと向ける。
「じゃあ和葉ちゃんの顔をよく観察することにする」
「えっ!?」
それはそれで恥ずかしいことこの上ない。和葉はぶんぶんと何度も首を横に振った。
「顔を見るのもだめ? それじゃあ目をつぶってないといけなくなる」
「そ、そうしてください」
「……わかった」
不満そうにそう言って、龍生は目を閉じる。
「見えないから手加減が難しいな」
彼の食指がうごめきだす。龍生は暗闇で探し物をするときのように当てどなく指をさまよわせた。
「ん……ンンッ」
ふくらみの薄桃色の部分を、龍生の指先が不規則に通り過ぎていく。わざとそうしているのではないかと疑いたくなるほど彼の指先は刺激的だ。
「ねえ、ここはなにかな」
「――ひゃっ!」
ようやく探り当てたと言わんばかりに龍生の親指と人差し指が和葉の乳頭をぎゅうっとつまむ。つまんだ乳首の感触を覚えようとするかのように龍生は指をこすり合わせた。
「芯は硬くて、表面は柔らかい。これは、きみのどの部分?」
彼の声が低く、ひそひそ話をするときのように小さくなる。
「教えて、和葉ちゃん」
彼の低いかすれ声にぞくぞくと体がわなないてしまう。その声だけで頭の中や、下半身のあらぬところがとろけだしてしまうのではないかと思った。
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「……っ!」
いったいいつから、どんな想像をしていたというのだろう。また、そんなことを想像されていたことによけいに羞恥心を煽られる。
「……恥ずかしい? 耳が真っ赤だ」
「――っや、言わないで……ください」
彼がくすっと笑ったのがわかった。耳に熱い息が吹きかかった。
「あー……柔らかいなぁ」
しみじみとした調子で言われ、それが何のことなのかわかるだけに反応に困る。龍生は手のひらで覆った和葉の乳房をゆっくりと、その柔らかさと大きさを確かめるように揉みまわした。
「ふ……ん、んんっ……」
言葉を発するつもりがなくても吐息混じりに甘い声が漏れ出てしまう。和葉は右の手のひらで自身の口を覆い隠した。
「……隠さないで」
乳房の上に引っかかっていたブラジャーを下へずらされ、同時に右手をつかまれる。彼が胸をのぞき込んでいるのがわかって、さまざまなところが煮えたぎるように熱くなった。
「やっ……それじゃあ、うしろを向いた意味がないです」
見られるのが嫌で彼に背を向けたというのに、上からのぞき込まれてはもともこもない。
「ん、それもそうか……」
残念そうにそう言って、龍生は視線を和葉の顔へと向ける。
「じゃあ和葉ちゃんの顔をよく観察することにする」
「えっ!?」
それはそれで恥ずかしいことこの上ない。和葉はぶんぶんと何度も首を横に振った。
「顔を見るのもだめ? それじゃあ目をつぶってないといけなくなる」
「そ、そうしてください」
「……わかった」
不満そうにそう言って、龍生は目を閉じる。
「見えないから手加減が難しいな」
彼の食指がうごめきだす。龍生は暗闇で探し物をするときのように当てどなく指をさまよわせた。
「ん……ンンッ」
ふくらみの薄桃色の部分を、龍生の指先が不規則に通り過ぎていく。わざとそうしているのではないかと疑いたくなるほど彼の指先は刺激的だ。
「ねえ、ここはなにかな」
「――ひゃっ!」
ようやく探り当てたと言わんばかりに龍生の親指と人差し指が和葉の乳頭をぎゅうっとつまむ。つまんだ乳首の感触を覚えようとするかのように龍生は指をこすり合わせた。
「芯は硬くて、表面は柔らかい。これは、きみのどの部分?」
彼の声が低く、ひそひそ話をするときのように小さくなる。
「教えて、和葉ちゃん」
彼の低いかすれ声にぞくぞくと体がわなないてしまう。その声だけで頭の中や、下半身のあらぬところがとろけだしてしまうのではないかと思った。