「そ、そこ、は……」
「うん」
答えを急かすように龍生は和葉の乳頭をひねり上げる。
「ふぁっ……!」
硬く尖りきった薄桃色の棘を指で執拗にこねながら龍生はなおも白々しく答えを急かす。
「早く教えて」
追い立てるようにふくらみのいただきをこすり合わされ、そこから快感が体の隅々にまで広がる。手足の先が疼いて甘さをたたえる。
「わ、私の……っ、ち」
耳たぶを這ったのは先ほど首に感じたのと同じ、龍生の熱い舌だ。和葉はますます恥ずかしくてたまらなくなる。しかしそのいっぽうで疑問も浮かんだ。なぜ正直に答えなければならないのだろう。龍生は答えをわかりきっているはずなのに。
「~~もうっ、わかってるんでしょう!? 龍生さんのいじわる……!」
すると龍生は目を閉ざしたまま「ふっ」と楽しげに笑った。
「ん、ごめん。……はぁ、やっぱりかわいいな。和葉ちゃん」
頬ずりをされた和葉は「かわいいのはあなたのほうです!」と叫んでしまいたくなった。
「乳首をこうされるの、気持ちいい?」
「ちっ……う、うぅ」
和葉が恥ずかしがって言わなかった単語を龍生はたやすく口に出した。彼は恥ずかしくないのだろうか、と思いながら和葉は「んん」と喘ぐ。龍生の問いに対して「はい、その通りです」とは言わない。――言えない。
そうしているあいだに彼の手がスカートの裾をめくり上げた。いやに的確だ。目をつぶっている状態でよくそんなことができるものだ。
和葉は目だけを横に動かし、そのあと顔も横へと傾けた。彼と、目が合った。
「――目、開けてるじゃないですかぁっ!」
「あ、ばれちゃった。ごめんね、つい出来心で」
本当に悪いと思っているのか、龍生はどこか飄々としている。
「でも……やっぱり見たいんだ。きみのいろんなところを」
いつの間にか龍生の右手は下着の中へとくぐり込んでいた。へその下からショーツの中に手を突っ込まれている状態だ。
「ぁっ……!」
「ここも、柔らかいね。ふわふわしてる」
指で茂みを漁りながら龍生は和葉の顔や胸もとに視線を走らせる。
「和葉ちゃんの乳首、まだ尖ってる。……感じてる?」
「そっ……ぅ、ふぅっ……」
あのころは、こんなことを言うひとだなんて思いもしなかった。同年代の男の子とは違って紳士的で、優しくて、困っていたら助けてくれて。そんな『りゅうくん』に憧憬を抱いていた。もっと近づきたい、もっといろんな彼を知りたい。そう思っていた。
(大人になってから知ることになるなんて)
蓋を開けてみれば彼は意外と性に奔放なのかもしれない。しかしそれでショックを受けることがなかったのは、自分自身も多感な時期を過ぎているから。お互いにもう、いい大人だ。
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「うん」
答えを急かすように龍生は和葉の乳頭をひねり上げる。
「ふぁっ……!」
硬く尖りきった薄桃色の棘を指で執拗にこねながら龍生はなおも白々しく答えを急かす。
「早く教えて」
追い立てるようにふくらみのいただきをこすり合わされ、そこから快感が体の隅々にまで広がる。手足の先が疼いて甘さをたたえる。
「わ、私の……っ、ち」
耳たぶを這ったのは先ほど首に感じたのと同じ、龍生の熱い舌だ。和葉はますます恥ずかしくてたまらなくなる。しかしそのいっぽうで疑問も浮かんだ。なぜ正直に答えなければならないのだろう。龍生は答えをわかりきっているはずなのに。
「~~もうっ、わかってるんでしょう!? 龍生さんのいじわる……!」
すると龍生は目を閉ざしたまま「ふっ」と楽しげに笑った。
「ん、ごめん。……はぁ、やっぱりかわいいな。和葉ちゃん」
頬ずりをされた和葉は「かわいいのはあなたのほうです!」と叫んでしまいたくなった。
「乳首をこうされるの、気持ちいい?」
「ちっ……う、うぅ」
和葉が恥ずかしがって言わなかった単語を龍生はたやすく口に出した。彼は恥ずかしくないのだろうか、と思いながら和葉は「んん」と喘ぐ。龍生の問いに対して「はい、その通りです」とは言わない。――言えない。
そうしているあいだに彼の手がスカートの裾をめくり上げた。いやに的確だ。目をつぶっている状態でよくそんなことができるものだ。
和葉は目だけを横に動かし、そのあと顔も横へと傾けた。彼と、目が合った。
「――目、開けてるじゃないですかぁっ!」
「あ、ばれちゃった。ごめんね、つい出来心で」
本当に悪いと思っているのか、龍生はどこか飄々としている。
「でも……やっぱり見たいんだ。きみのいろんなところを」
いつの間にか龍生の右手は下着の中へとくぐり込んでいた。へその下からショーツの中に手を突っ込まれている状態だ。
「ぁっ……!」
「ここも、柔らかいね。ふわふわしてる」
指で茂みを漁りながら龍生は和葉の顔や胸もとに視線を走らせる。
「和葉ちゃんの乳首、まだ尖ってる。……感じてる?」
「そっ……ぅ、ふぅっ……」
あのころは、こんなことを言うひとだなんて思いもしなかった。同年代の男の子とは違って紳士的で、優しくて、困っていたら助けてくれて。そんな『りゅうくん』に憧憬を抱いていた。もっと近づきたい、もっといろんな彼を知りたい。そう思っていた。
(大人になってから知ることになるなんて)
蓋を開けてみれば彼は意外と性に奔放なのかもしれない。しかしそれでショックを受けることがなかったのは、自分自身も多感な時期を過ぎているから。お互いにもう、いい大人だ。