弘幸は眉間のシワを深くして、
「だれかに見せるために着てんのか」
低い声音で尋ねてくる。未来はぶんぶんと何度も首を横に振った。
「ち、ちがっ……う」
「じゃあなに?」
クイッ、とブラジャーの肩紐をつまみ上げられる。かぁぁっ、と全身がますます火照る。
「……っ、女子力アップのためだよ!」
「女子力上げるんならまずパジャマからだろ」
やっとの思いで答えたというのに真顔でツッコミを入れられ、未来はもう黙り込むしかない。
「未来ってほんと面白い」
彼が眉尻を下げて穏やかに笑う。指でつまみ上げている、未来のブラジャーの肩紐に唇を寄せた。
「……いろいろと、たまらない」
上見遣いで見つめられる。いったいなにがたまらないというのだろう。しかし問い返す余裕なんてない。いつの間にか背中にまわり込んでいた彼の手がブラジャーのホックをプチンッと静かに弾いた。
「やっ、ぁ」
「なんて声だよ。体を拭くだけだってだって言ってるのに」
弘幸は未来の肩に口づけながら彼女のパジャマを完全に脱がせた。いま身につけているものはゆるくなったブラジャーと、透け感のある紫色のショーツだけ。
「ぜ、ぜんぶ脱ぐ必要ないでしょっ」
未来は開き直り、何とかこの状態でとどめておこうとする。弘幸は一瞬だけ不満げに顔を歪めたが、「まあいいか」と言ってホットタオルを手に取った。
「……うしろを向いていてもいい?」
視線をさまよわせながら未来が言うと、弘幸は小さな声で「うん」と返す。未来はごろんと寝返りを打ってベッドにうつ伏せになった。
「……なんだこれ、尻が丸見え」
「――あっ!!」
しまった、墓穴を掘ってしまった。未来は慌ててショーツを押さえるものの、いまさらだ。
「なに、これを見せつけたかったわけ?」
未来はぐりんぐりんと大きく首を横に振った。すると弘幸はにいっと笑って、透けたショーツ越しに未来の尻を撫で上げた。
「ふゎぁっ!」
奇声と上げると弘幸はますます調子づいて、何度も何度もすりすりと尻を撫でる。割れ目になっているところをツウッと指でたどられると、生地越しの感触とはいえぞくりと全身が震えた。
弘幸は右手で未来の尻を撫でながら、左手で彼女の背中をそっと拭き上げる。温かく湿ったタオルで背中を拭かれると、何でもないことなのに手足の先がぞくぞくとしびれた。
きっと弘幸にそうされているせいだ。自分で背中を拭いたのなら、体はこんなふうに官能的な反応を示さない。
「……ん、ん」
おかしな声が漏れ出てしまうのを抑えられず、そんな自分に戸惑う。
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「だれかに見せるために着てんのか」
低い声音で尋ねてくる。未来はぶんぶんと何度も首を横に振った。
「ち、ちがっ……う」
「じゃあなに?」
クイッ、とブラジャーの肩紐をつまみ上げられる。かぁぁっ、と全身がますます火照る。
「……っ、女子力アップのためだよ!」
「女子力上げるんならまずパジャマからだろ」
やっとの思いで答えたというのに真顔でツッコミを入れられ、未来はもう黙り込むしかない。
「未来ってほんと面白い」
彼が眉尻を下げて穏やかに笑う。指でつまみ上げている、未来のブラジャーの肩紐に唇を寄せた。
「……いろいろと、たまらない」
上見遣いで見つめられる。いったいなにがたまらないというのだろう。しかし問い返す余裕なんてない。いつの間にか背中にまわり込んでいた彼の手がブラジャーのホックをプチンッと静かに弾いた。
「やっ、ぁ」
「なんて声だよ。体を拭くだけだってだって言ってるのに」
弘幸は未来の肩に口づけながら彼女のパジャマを完全に脱がせた。いま身につけているものはゆるくなったブラジャーと、透け感のある紫色のショーツだけ。
「ぜ、ぜんぶ脱ぐ必要ないでしょっ」
未来は開き直り、何とかこの状態でとどめておこうとする。弘幸は一瞬だけ不満げに顔を歪めたが、「まあいいか」と言ってホットタオルを手に取った。
「……うしろを向いていてもいい?」
視線をさまよわせながら未来が言うと、弘幸は小さな声で「うん」と返す。未来はごろんと寝返りを打ってベッドにうつ伏せになった。
「……なんだこれ、尻が丸見え」
「――あっ!!」
しまった、墓穴を掘ってしまった。未来は慌ててショーツを押さえるものの、いまさらだ。
「なに、これを見せつけたかったわけ?」
未来はぐりんぐりんと大きく首を横に振った。すると弘幸はにいっと笑って、透けたショーツ越しに未来の尻を撫で上げた。
「ふゎぁっ!」
奇声と上げると弘幸はますます調子づいて、何度も何度もすりすりと尻を撫でる。割れ目になっているところをツウッと指でたどられると、生地越しの感触とはいえぞくりと全身が震えた。
弘幸は右手で未来の尻を撫でながら、左手で彼女の背中をそっと拭き上げる。温かく湿ったタオルで背中を拭かれると、何でもないことなのに手足の先がぞくぞくとしびれた。
きっと弘幸にそうされているせいだ。自分で背中を拭いたのなら、体はこんなふうに官能的な反応を示さない。
「……ん、ん」
おかしな声が漏れ出てしまうのを抑えられず、そんな自分に戸惑う。