俺さま幼なじみとの溺愛同居 《 14

 私はいったいどうしてしまったのだろう。お尻を撫でられて恥ずかしいと思っていたのに、いまはそれをやめないで欲しいと思っている。
 弘幸はひときわ大胆に未来の尻を撫で上げたあと、そのまま手のひらを上へ移動させた。

「はー、だめだな……。おまえ、熱あるのに」

 うつ伏せの未来に覆いかぶさり、弘幸は彼女のようすをうかがう。

「触りだしたら止まらない」

 そんな声が聞こえたかと思うと、ふくらんでいる部分をつかまれた。そこはベッドとのはざまにあるから、ゆるくなった下着の中に無理やり手を潜りこまされている状態だ。

「ゃっ、ヒロくん……っ!」

 未来が血相を変えても、弘幸は手を動かすのをやめない。その柔らかさを確かめるようにぐにゃぐにゃと乳房を揉みしだく。

「……平気?」

 平気なわけない。ますます熱が上がる。

「眠っていいから」

 眠れるわけない。心臓がどきどきとうるさい。

「仰向けのほうが眠りやすいだろ」

 肩をつかまれて天井のほうを向かされる。こんな状態で眠れるわけがないのに、弘幸はどこまで意地悪なのだろう。
 紫色のブラジャーが腕から抜けていく。しかし胸を見られるということはなかった。弘幸がホットタオルを掛けてくれたからだ。体を拭く気は、一応あるらしい。
 弘幸は今度はタオル越しに未来の胸をつかみ、円を描くように揉みまわした。

「ぅ……ん、んぅっ……」

 そこはそんなに汗をかいていない。それは彼だってわかっているはずだ。それなのに執拗に乳房を揉みまわされる。しだいに胸の先が尖ってきた。

「……未来、わかる?」

 なにが、とは聞き返すまでもなかった。弘幸はタオルの上から乳輪をつまみ、際立った先端を見せつけてくる。

「触ったら硬いんだろうな、未来のココ」

 愉しげに笑い、弘幸は未来の乳頭をタオル越しにくにくにと踊らせる。

「やっ、う……ふぁっ」

 未来は弘幸の手首をつかむものの、何の妨げにもならない。恥ずかしいことの連続で何だかくらくらしてきた。それが熱のせいなのか、羞恥心のせいなのかわからない。
 ずずっ、とタオルが下のほうへずれ込む。もう少しで薄桃色の部分が見えてしまう。

「………」

 急に弘幸が手の動きを止めた。真顔でなにやら考え込んでいる。

「おまえ、ほんと熱い……。俺がこんなことしてたんじゃいつまでも治らないな。悪い、ゆっくり寝ろ」

 「パジャマは新しいのを持ってきてやるから」と付け加えて弘幸は部屋を出て行ってしまった。
 未来はポカンと口を開けたまましばらく動けなかった。

(ちょ、ちょっ……!)

 わなわなと唇が震える。彼が戻ってきたら文句のひとつでも言ってやろうと思った。

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