弘幸にはずっと子どもあつかいされていたから、こんなふうに胸の先をついばまれているのがいまだに信じられない。
いつもの、自信に満ちあふれた顔ではなく、眉根を寄せて顔を小刻みに動かして、懸命なようにも見える。その表情がたまらなくいろっぽい。
「あぅっ、ん……!」
じゅっ、とひときわ強く胸のいただきを吸われた。弘幸がゆっくりと顔を上げる。
「ごめん……すぐしない、とか言っときながら……も、だめかも」
唾液で湿った自身の口の端を手の甲でぬぐいながら、弘幸は未来の両脚をぐいと押し上げる。未来はびくっ、と全身を震わせた。脚の中央にあてがわれたソレに釘付けになる。
(こ、こんな……大きいんだ!?)
自分の秘めたところがどれくらいの受け幅なのかわからないけれど、ソレが体のなかにおさまりきるのだとはどうしても思えない。
「……いい?」
弘幸に最終確認をされる。しかし未来は首を縦には振らなかった。
「や……だめ、かも」
あいまいな言い方になったのは、彼とつながりたいと思う気持ちも確かにあるからだ。
未来に拒絶されたことで、弘幸はいったん彼女から離れた。しかし数秒もたたず渋面を浮かべ、先ほどよりもいっそう高く未来の太ももを押し上げて陰茎を押しつける。
「――っ、無理。抑えられない」
彼のこんな表情は初めて見る。せつなげで、少しも大人っぽくない。
「いいって言え」
そうして弘幸は未来の体をいじり始める。乳頭を指でつまんで引っ張り上げるのだ。
「ぁっ、んん……!」
身もだえしていると、今度はじらすように乳房全体をゆっくりと揉みこまれる。
「未来」
甘いかすれ声。熱っぽい視線。乳房を揉みしだく手。そして――肉棒があてがわれているところのすぐ上を、きゅっとつまむ彼の指。すべてが艶を帯びていた。未来はすぐにその官能的な雰囲気にのまれる。求められる悦びが、恐怖心に打ち勝つ。
「ン……」
未来はこくっと一回だけうなずいた。それほど大きな仕草ではなかったが、弘幸は彼女の決心がついたのを確認して、さっそく未来のなかへと自分自身を押し進める。
「――あ、ぁっ」
それまでとは違った喘ぎ声を漏らす未来を、弘幸は申し訳なさそうに見つめる。
「もう少し、過ぎると……痛むと思う。かなり」
その言葉のあとすぐに、それは起こった。
「いぁっ――!!」
天井が落ちてきたのではないかと思うほどの衝動だった。皮膚を引き裂かれるような痛みが下半身を核として瞬時に体のすみずみまでほとばしり、自然と涙を生む。
弘幸は未来が悲痛な叫び声を上げてからすぐに動きを止め、耐えるようにその場に留まっていた。そのあいだ、何度も「ごめん」とささやき、未来の涙をぬぐい、黒い髪の毛をひたすら撫でた。
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いつもの、自信に満ちあふれた顔ではなく、眉根を寄せて顔を小刻みに動かして、懸命なようにも見える。その表情がたまらなくいろっぽい。
「あぅっ、ん……!」
じゅっ、とひときわ強く胸のいただきを吸われた。弘幸がゆっくりと顔を上げる。
「ごめん……すぐしない、とか言っときながら……も、だめかも」
唾液で湿った自身の口の端を手の甲でぬぐいながら、弘幸は未来の両脚をぐいと押し上げる。未来はびくっ、と全身を震わせた。脚の中央にあてがわれたソレに釘付けになる。
(こ、こんな……大きいんだ!?)
自分の秘めたところがどれくらいの受け幅なのかわからないけれど、ソレが体のなかにおさまりきるのだとはどうしても思えない。
「……いい?」
弘幸に最終確認をされる。しかし未来は首を縦には振らなかった。
「や……だめ、かも」
あいまいな言い方になったのは、彼とつながりたいと思う気持ちも確かにあるからだ。
未来に拒絶されたことで、弘幸はいったん彼女から離れた。しかし数秒もたたず渋面を浮かべ、先ほどよりもいっそう高く未来の太ももを押し上げて陰茎を押しつける。
「――っ、無理。抑えられない」
彼のこんな表情は初めて見る。せつなげで、少しも大人っぽくない。
「いいって言え」
そうして弘幸は未来の体をいじり始める。乳頭を指でつまんで引っ張り上げるのだ。
「ぁっ、んん……!」
身もだえしていると、今度はじらすように乳房全体をゆっくりと揉みこまれる。
「未来」
甘いかすれ声。熱っぽい視線。乳房を揉みしだく手。そして――肉棒があてがわれているところのすぐ上を、きゅっとつまむ彼の指。すべてが艶を帯びていた。未来はすぐにその官能的な雰囲気にのまれる。求められる悦びが、恐怖心に打ち勝つ。
「ン……」
未来はこくっと一回だけうなずいた。それほど大きな仕草ではなかったが、弘幸は彼女の決心がついたのを確認して、さっそく未来のなかへと自分自身を押し進める。
「――あ、ぁっ」
それまでとは違った喘ぎ声を漏らす未来を、弘幸は申し訳なさそうに見つめる。
「もう少し、過ぎると……痛むと思う。かなり」
その言葉のあとすぐに、それは起こった。
「いぁっ――!!」
天井が落ちてきたのではないかと思うほどの衝動だった。皮膚を引き裂かれるような痛みが下半身を核として瞬時に体のすみずみまでほとばしり、自然と涙を生む。
弘幸は未来が悲痛な叫び声を上げてからすぐに動きを止め、耐えるようにその場に留まっていた。そのあいだ、何度も「ごめん」とささやき、未来の涙をぬぐい、黒い髪の毛をひたすら撫でた。