スパイラル・ストラップ 《 08

 神澤は口に含んだ薄桃色の先端を舌先で舐め転がし、もう片方は指の腹で挟み込んで丹念にこねた。

「はふっ、あ……や、ァァッ」

 ときおり強く乳頭を吸い立てられるので、ビクッと体が跳ねてしまう。そんなふうになるのが恥ずかしいと思うのに、反射なのでどうしようもなかった。
 揺れ動く優香の体を神澤は脚の付け根へ向かってすうっと撫でた。

「あぁ、ん……!」

 脇腹のあたりを撫でられただけなのに、過剰なまでの高い声が出てしまってあせる。

「ずいぶんな乱れようだね?」

 あざ笑うような声が聞こえてきた。優香はキュッと唇を引き結ぶ。

「そっちの口をつぐむのなら」

 言いながら、神澤は身を起こす。優香の太ももをそれぞれ両手で押し上げて、秘所を開け広げにした。

「こっちの口から、いい声を聞かせてもらうことにする」
「そっ――!」

 驚きと羞恥で、うまく言葉が出なかった。
 両足をばたつかせて「そんなのだめです!」という意思を示すものの、果たして彼に伝わるかどうか。わからない。
 小さく暴れる優香をものともせず、神澤は女陰めがけて手を伸ばす。彼女の両脚を肘で押さえ、じっくりと検分するように蜜のあふれ口を眺め、指先で触れる。
 少しは遠慮しているのか、指先は浅いところを控えめに探る。それでも、くちゅくちゅっと聞くに堪えない水音がした。

「ンンッ……!」

 狭道の入り口あたりに溜まった蜜をかき出すように神澤は指を折り曲げて外へと動かす。
 何度も何度もそうされると焦れてきて、もっと深いところもまさぐって欲しいと思うようになる。
 優香の腰がなまめかしく揺れ始めると、神澤は指を奥へと進ませた。
 最奥を穿ち、すぐに入り口まで引き返してはふたたび置くまで一気に突き進む。
 ぐちゅ、ぐちゅっと水音が響くと、

「こっちの口からいい声が聞こえてきた。よく潤ってるね?」

 意地悪く目を細め、神澤は優香の内側で指を暴れさせる。

「ぃあっ、あぁあ……ッ!」

 真っ暗闇のなかでは指で体を突きまわされる快感だけが際立つ。
 そのことしか考えられなくなる。彼の指は快感しかもたらさない。

「ゃうっ、ふ……ぁん、んんっ……!」

 ナカをかき乱されるだけでもいっぱいいっぱいだったのに、神澤は小さな豆粒まで指でいじりだした。

「ひぁっ!? やっ、だめ……ぁ、ふぁあっ」

 過敏になっている肉粒を二本の指で挟んでこねられる。

「ぁ、あっ!」

 引っ張り上げたり押し込めたりして花芽をいたぶりながらも神澤は優香のナカを突きまわす指の動きを決しておろそかにしない。

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