まぶしさでまぶたを開けると、白いワイシャツが目に入った。シャツだけではなくて、はだけた襟もとから鎖骨がのぞいている。
時任 理沙はしばらく呆然とそれを眺めていた。
(え……ええっ!?)
腰に素手を感じて、いっきに身が硬くなる。
(やだっ、私、何で……っ)
なにも着ていない状態で部長に抱かれているこの状況は、まさかナニかあったわけではないはずだ。部長はきちんと服を着ている。
とにかく早く彼の腕のなかからのがれてなにか身につけねば。そう思って身体をよじる。
「……っん、ンンッ!」
部長は理沙の頭を片手で固定して、顔を寄せてきた。
瞳は閉じたまま、探るように舌を伸ばして理沙の唇に触れたかと思うと、すぐさま口腔は彼のものでいっぱいになった。 なにか考える暇もなく舌を捕らえられ、ぴちゃぴちゃとなぶられる。
「んっ、ん……っふぅ」
唇を塞がれたまま、あいているほうの手でぐにゃりと乳房をつかまれ、ゆっくりと揉み込まれた。
あわてて部長の手をつかんだけれど、指のあいだで乳首をはさまれてクニクニとひねられているから、まったく力が入らない。
「……まんざらでもなさそうだな」
気だるそうに二重まぶたを細めたまま、部長はきららにするように理沙の頭を撫でた。
「かっ、会社、遅れますよ……っ!」
「いま何時だ」
部長は目を細めて時計を見た。ふだんはコンタクトレンズをしているのか、すぐ近くのテーブルに置いているデジタル時計の文字が見えないようだった。
「7時半です……っぁ、あ、朝ごはん作り、ますから」
これ以上さわられてはたまらない。理沙は大きく身体をひねって部長に背を向けた。
「朝食は要らない。もう少しさわらせろ。揉んで大きくしてやる」
「結構ですっ! あ、ゃ……めっ、んぅ」
「遠慮するな。ここ……硬くなってるじゃないか」
鼻から抜けるようなささやき声が耳もとで響いて、背中から抱き締めるような格好で両のふくらみをまさぐられた。
ふたつの頂点を指のあいだで転がされ、指先で弾かれると、下半身が小さく脈動した。
「まさかこれくらいで濡らしてないだろうな」
彼の手は緩慢に下降していって、陰毛をそっと撫でたあと、秘裂をこじ開けて蜜口に触れた。
「ん、あ……ッ」
悔しいことに、指摘どおり下半身は潤っている。反論できない。
「弄られるのを待ってたのか」
ツプッ、と水音がして、部長の指がなかに入ってきた。
「はぅ、う……っぁんん!」
肉襞は押し広がって奥へと指をのみ込んだ。間もなくして、なかで指が折り曲げられたような気がした。
「ひぅ!? ぅ、あぁ……ッン!」
身体を内側からお腹のほうに引っ張られているような感触がして、部長はそこを執拗に突きながら包皮に埋もれていた花芽をグリグリと押し潰し始めた。快感からなのかいっきに汗が吹き出す。
「あぅんっ、ん……っ! は、ふ……っ」
「いい声を出すようになったな」
なぜこんなことをされてなにも抵抗できないのだろう。
彼の指が理沙のあらゆる性感帯をかすめてなぶるたびに、身体はもっと、とねだるように疼いて蜜をあふれさせてしまう。
「……挿れてもいいか?」
ドクンッ、と心臓が大きくはねる。けれど以前のような震えはこない。
彼の硬いものがお尻に当たっている。得体の知れないそれを突き立てられる恐怖はもちろんあるけれど、好奇心が勝っていたのかもしれない。
「あの、ぶ、ちょ……」
ぐううー……
かたわらで眠る子猫の声ではなかった。理沙は耳まで赤くなっているのが鏡を見なくてもわかった。
「わわ……私は朝ごはんを食べたいんですっ」
言いわけがましくそう吐き捨てると、部長がため息をついた。
「次は、するから……そのつもりで」
耳たぶにちゅっと口付けして、理沙から離れていく。
そっと振り返ると、彼は柔らかそうな黒い髪の毛をかき上げながら部屋を出て行くところだった。
時任 理沙はしばらく呆然とそれを眺めていた。
(え……ええっ!?)
腰に素手を感じて、いっきに身が硬くなる。
(やだっ、私、何で……っ)
なにも着ていない状態で部長に抱かれているこの状況は、まさかナニかあったわけではないはずだ。部長はきちんと服を着ている。
とにかく早く彼の腕のなかからのがれてなにか身につけねば。そう思って身体をよじる。
「……っん、ンンッ!」
部長は理沙の頭を片手で固定して、顔を寄せてきた。
瞳は閉じたまま、探るように舌を伸ばして理沙の唇に触れたかと思うと、すぐさま口腔は彼のものでいっぱいになった。 なにか考える暇もなく舌を捕らえられ、ぴちゃぴちゃとなぶられる。
「んっ、ん……っふぅ」
唇を塞がれたまま、あいているほうの手でぐにゃりと乳房をつかまれ、ゆっくりと揉み込まれた。
あわてて部長の手をつかんだけれど、指のあいだで乳首をはさまれてクニクニとひねられているから、まったく力が入らない。
「……まんざらでもなさそうだな」
気だるそうに二重まぶたを細めたまま、部長はきららにするように理沙の頭を撫でた。
「かっ、会社、遅れますよ……っ!」
「いま何時だ」
部長は目を細めて時計を見た。ふだんはコンタクトレンズをしているのか、すぐ近くのテーブルに置いているデジタル時計の文字が見えないようだった。
「7時半です……っぁ、あ、朝ごはん作り、ますから」
これ以上さわられてはたまらない。理沙は大きく身体をひねって部長に背を向けた。
「朝食は要らない。もう少しさわらせろ。揉んで大きくしてやる」
「結構ですっ! あ、ゃ……めっ、んぅ」
「遠慮するな。ここ……硬くなってるじゃないか」
鼻から抜けるようなささやき声が耳もとで響いて、背中から抱き締めるような格好で両のふくらみをまさぐられた。
ふたつの頂点を指のあいだで転がされ、指先で弾かれると、下半身が小さく脈動した。
「まさかこれくらいで濡らしてないだろうな」
彼の手は緩慢に下降していって、陰毛をそっと撫でたあと、秘裂をこじ開けて蜜口に触れた。
「ん、あ……ッ」
悔しいことに、指摘どおり下半身は潤っている。反論できない。
「弄られるのを待ってたのか」
ツプッ、と水音がして、部長の指がなかに入ってきた。
「はぅ、う……っぁんん!」
肉襞は押し広がって奥へと指をのみ込んだ。間もなくして、なかで指が折り曲げられたような気がした。
「ひぅ!? ぅ、あぁ……ッン!」
身体を内側からお腹のほうに引っ張られているような感触がして、部長はそこを執拗に突きながら包皮に埋もれていた花芽をグリグリと押し潰し始めた。快感からなのかいっきに汗が吹き出す。
「あぅんっ、ん……っ! は、ふ……っ」
「いい声を出すようになったな」
なぜこんなことをされてなにも抵抗できないのだろう。
彼の指が理沙のあらゆる性感帯をかすめてなぶるたびに、身体はもっと、とねだるように疼いて蜜をあふれさせてしまう。
「……挿れてもいいか?」
ドクンッ、と心臓が大きくはねる。けれど以前のような震えはこない。
彼の硬いものがお尻に当たっている。得体の知れないそれを突き立てられる恐怖はもちろんあるけれど、好奇心が勝っていたのかもしれない。
「あの、ぶ、ちょ……」
ぐううー……
かたわらで眠る子猫の声ではなかった。理沙は耳まで赤くなっているのが鏡を見なくてもわかった。
「わわ……私は朝ごはんを食べたいんですっ」
言いわけがましくそう吐き捨てると、部長がため息をついた。
「次は、するから……そのつもりで」
耳たぶにちゅっと口付けして、理沙から離れていく。
そっと振り返ると、彼は柔らかそうな黒い髪の毛をかき上げながら部屋を出て行くところだった。