「時任、書庫の整理をするから手伝ってくれ」
嵐が近づく蒸し暑い日に、なぜわざわざ書庫の整理などという酷なことをさせるんだ。
書庫にエアコンはついてるんでしょうね!? と確認したかったが、ここは会社で彼は上司なので、理沙は「はい」と短く返事をして、すでに早歩きで書庫へ向かっている部長を追いかけるようについていった。
目的地の書庫は真夏のわりには涼しかった。むしろ冷んやりとするほどで、部長があらかじめ冷房を入れてくれていたのだとあとから気づいた。
「部長、この書類はどこに……んっ!」
しまう場所がわからない書類を片手に彼のほうを振り返ったら、突然、視界が真っ暗になった。
書類の束がバサリと床に落ちる音がした。台風が近づいているから停電したのかと思ったけれど、口内に入り込んできた熱い舌のうごめきで、彼に唇を塞がれているのだとわかった。
「んっ、んん……っ、部長、なに、いきなり……っ」
「今日はさっきので5回目だな、俺を部長と呼んだのは。忘れたのか? 名前を呼ばなかったらここをいじると言っただろう」
「あっ、だめ……っ、あぅ……ッ! だって、会社じゃ、しかたがないじゃない……っん、あふ」
書棚に身体を押し付けられて身動きが取れない状態で、スカートをまくり上げてストッキングと下着を持ち上げるようにして入ってきた部長の手は、迷うことなく秘裂をこじ開けてなかの小さな突起をつまんだ。
そして花芽の下にある秘めた穴につぷっと指先がめり込んだ。
「もう濡れてるな。いじられるのを期待して呼んでたのか?」
「んく……あ……っやん、ンッ」
そんなつもりで役職名を呼んでいたわけではないけれど、舌を絡め取られているあいだに期待してしまったのは間違いないから、はっきりとは否定できなかった。
「理沙、名前を呼ばないとイかせないぞ」
「ん、あんん……ッ、部長の意地悪……っあ、ん……ふぅ」
「意地が悪いのはおまえのほうだ。滅多に俺の名を呼びやしない」
耳たぶを食まれ、頭に響く部長の声はますます下半身をみだらにとろけさせる。
彼は宣言通り、理沙を絶頂に追いやるつもりはないらしく、蜜壺を出入りする指は緩慢になかの蜜をかき出し、花芽にこすり付けてすぐに遠のいた。
「だって……っあ、恥ずかしくて……っんん」
「身体は正直なのに、この口は相変わらず素直じゃないな」
ふたたび視界がせばまって、生温かい舌にとらわれる。ここが会社の書庫だということも忘れ、理沙が彼の熱いそれに翻弄されていたそのときだった。
『部長! すみません、至急お話ししたいことがあるんですが』
ガチャンッと大きな音がして、書庫の扉が開いたのがわかった。理沙は青ざめて目を見ひらいた。
「ああ、すぐに行くから先に戻っていてくれ」
いっぽうの部長は理沙の秘所に指をうずめたまま、涼しい顔で少し大きな声を出した。
幸い、扉からすぐには見えない場所にいたから理沙たちのこんな姿は見られていない。部長はこういう事態を見こしてこの場所で行為に及んでいたのかもしれないが。
「続きはまた今夜」
頬に唇が触れるのと同時に、陰部はくわえ込むものをなくしてうつろになった。
(ひどいっ、寸止めなんて……!)
しかし、すぐにオフィスへ戻らなくてはまた誰かが呼びにくるかもしれない。
「……この書類の保管場所だけ、教えてください」
理沙はスカートを正しながら、落としてしまった書類を胸に抱いてつぶやいた。
嵐が近づく蒸し暑い日に、なぜわざわざ書庫の整理などという酷なことをさせるんだ。
書庫にエアコンはついてるんでしょうね!? と確認したかったが、ここは会社で彼は上司なので、理沙は「はい」と短く返事をして、すでに早歩きで書庫へ向かっている部長を追いかけるようについていった。
目的地の書庫は真夏のわりには涼しかった。むしろ冷んやりとするほどで、部長があらかじめ冷房を入れてくれていたのだとあとから気づいた。
「部長、この書類はどこに……んっ!」
しまう場所がわからない書類を片手に彼のほうを振り返ったら、突然、視界が真っ暗になった。
書類の束がバサリと床に落ちる音がした。台風が近づいているから停電したのかと思ったけれど、口内に入り込んできた熱い舌のうごめきで、彼に唇を塞がれているのだとわかった。
「んっ、んん……っ、部長、なに、いきなり……っ」
「今日はさっきので5回目だな、俺を部長と呼んだのは。忘れたのか? 名前を呼ばなかったらここをいじると言っただろう」
「あっ、だめ……っ、あぅ……ッ! だって、会社じゃ、しかたがないじゃない……っん、あふ」
書棚に身体を押し付けられて身動きが取れない状態で、スカートをまくり上げてストッキングと下着を持ち上げるようにして入ってきた部長の手は、迷うことなく秘裂をこじ開けてなかの小さな突起をつまんだ。
そして花芽の下にある秘めた穴につぷっと指先がめり込んだ。
「もう濡れてるな。いじられるのを期待して呼んでたのか?」
「んく……あ……っやん、ンッ」
そんなつもりで役職名を呼んでいたわけではないけれど、舌を絡め取られているあいだに期待してしまったのは間違いないから、はっきりとは否定できなかった。
「理沙、名前を呼ばないとイかせないぞ」
「ん、あんん……ッ、部長の意地悪……っあ、ん……ふぅ」
「意地が悪いのはおまえのほうだ。滅多に俺の名を呼びやしない」
耳たぶを食まれ、頭に響く部長の声はますます下半身をみだらにとろけさせる。
彼は宣言通り、理沙を絶頂に追いやるつもりはないらしく、蜜壺を出入りする指は緩慢になかの蜜をかき出し、花芽にこすり付けてすぐに遠のいた。
「だって……っあ、恥ずかしくて……っんん」
「身体は正直なのに、この口は相変わらず素直じゃないな」
ふたたび視界がせばまって、生温かい舌にとらわれる。ここが会社の書庫だということも忘れ、理沙が彼の熱いそれに翻弄されていたそのときだった。
『部長! すみません、至急お話ししたいことがあるんですが』
ガチャンッと大きな音がして、書庫の扉が開いたのがわかった。理沙は青ざめて目を見ひらいた。
「ああ、すぐに行くから先に戻っていてくれ」
いっぽうの部長は理沙の秘所に指をうずめたまま、涼しい顔で少し大きな声を出した。
幸い、扉からすぐには見えない場所にいたから理沙たちのこんな姿は見られていない。部長はこういう事態を見こしてこの場所で行為に及んでいたのかもしれないが。
「続きはまた今夜」
頬に唇が触れるのと同時に、陰部はくわえ込むものをなくしてうつろになった。
(ひどいっ、寸止めなんて……!)
しかし、すぐにオフィスへ戻らなくてはまた誰かが呼びにくるかもしれない。
「……この書類の保管場所だけ、教えてください」
理沙はスカートを正しながら、落としてしまった書類を胸に抱いてつぶやいた。