「ん、んーっ!」
構いなしにうめき、ドンドンッと力いっぱいジェラルドの胸を叩く。すると彼は不愉快そうに眉根を寄せてエリスの両手首をつかみ、ベッドに張り付けた。
両手を押さえつけられ、膝の上には相変わらずジェラルドが乗っている。口すらも自由に動かせない。エリスはなす術なく完全に組み敷かれてしまった。
唯一抗っているとすれば目と心だ。彼のいいようにされてたまるか、と踏ん張り必死ににらみつける。
それでもジェラルドはエリスの唇を貪るのをやめない。上唇を食んで吸い付き、彼女の意思を汲みもせず舌を挿し入れる。
「ンンッ!?」
いきなり入り込んできた生温かいものに歯列をたどられ、そのむずがゆい感覚は妙だとしか言いようがない。
頭を左右に振れば彼の舌から逃れられるだろうかと試みたものの、口にしっかりとはまり込んだ舌はそれくらいでは抜けなかった。
「――!」
エリスは心の中で悲鳴を上げる。看護服の上から胸をわしづかみにされた。口を塞がれているので大声を出すことはできない。
ジェラルドはエリスの小さなふくらみを服の上からぐにゃぐにゃと揉みしだいたあと、襟のすぐ下のボタンを外し始めた。
「むっ、ん」
今度はエリスがジェラルドの手首をつかむ番だ。服を脱がされまいとしてそうしたものの、彼の手を止めることはできない。看護服とシュミーズの前を開かれて胸もとをたやすくあらわにされてしまう。
胸がさらけ出ると、舌の動きはますます活発になった。エリスの舌に自身のそれを絡め合わせながらジェラルドはむき出しの薄桃色を二つとも指先で小突く。押してなぶるという動作は舌と指で連動している。
(い、いやっ……!)
明確にそう思ったのは、屈服しそうになったからだ。彼の舌と指にまさぐられることを気持ちがいいものだと体が認識しようとしている。
制されてはいけない。その一心でできうる限りの抵抗を両手を使って示す。胸だけでも隠そうとしたが、圧倒的に大きな手指にあっさりと払われた。
「――最後の月のものはいつだった?」
急に口が自由になったその刹那に訊かれ、面食らう。
「ど、どうしてそんなことを聞くんですか」
「いいから答えろ。痛くするぞ」
「ぃっ……!」
乳頭は彼の指に捕らわれたままだった。ぎゅっと強くつままれ、ほとばしったその感覚にエリスは眉根を寄せる。素直に答えたくはないけれど、ここで意地を張ったら事態はよけいに悪化するとこのときは思った。
「先月の……いま、ごろ」
か細い声でエリスが申告すると、ジェラルドは口の端を上げた。整った顔に傲慢さのにじんだほほえみを浮かべてエリスの胸へ近づいていく。
「……っ、あの? なに、を」
いままでは胸を指でいじられたり彼のものを咥えさせられるだけだった。しかし今日は違う。先ほどの返答がどう作用しているのかわからないが、これだけは明白だった。ジェラルドいままで以上のことをするつもりなのだ。
彼が薄桃色の先端を口に含もうとしているのがわかってエリスはゾクッと瞬時に総毛立った。
「やっ……!」
身をよじるものの彼の舌からは到底逃れられない。ツツ、と舌先が乳頭に触れると、細胞の一つ一つが粟立って震えを起こしたような衝撃が心身に湧き起こった。嫌だと思うのに、それとは違う感覚が体のどこかに確かに存在している。
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構いなしにうめき、ドンドンッと力いっぱいジェラルドの胸を叩く。すると彼は不愉快そうに眉根を寄せてエリスの両手首をつかみ、ベッドに張り付けた。
両手を押さえつけられ、膝の上には相変わらずジェラルドが乗っている。口すらも自由に動かせない。エリスはなす術なく完全に組み敷かれてしまった。
唯一抗っているとすれば目と心だ。彼のいいようにされてたまるか、と踏ん張り必死ににらみつける。
それでもジェラルドはエリスの唇を貪るのをやめない。上唇を食んで吸い付き、彼女の意思を汲みもせず舌を挿し入れる。
「ンンッ!?」
いきなり入り込んできた生温かいものに歯列をたどられ、そのむずがゆい感覚は妙だとしか言いようがない。
頭を左右に振れば彼の舌から逃れられるだろうかと試みたものの、口にしっかりとはまり込んだ舌はそれくらいでは抜けなかった。
「――!」
エリスは心の中で悲鳴を上げる。看護服の上から胸をわしづかみにされた。口を塞がれているので大声を出すことはできない。
ジェラルドはエリスの小さなふくらみを服の上からぐにゃぐにゃと揉みしだいたあと、襟のすぐ下のボタンを外し始めた。
「むっ、ん」
今度はエリスがジェラルドの手首をつかむ番だ。服を脱がされまいとしてそうしたものの、彼の手を止めることはできない。看護服とシュミーズの前を開かれて胸もとをたやすくあらわにされてしまう。
胸がさらけ出ると、舌の動きはますます活発になった。エリスの舌に自身のそれを絡め合わせながらジェラルドはむき出しの薄桃色を二つとも指先で小突く。押してなぶるという動作は舌と指で連動している。
(い、いやっ……!)
明確にそう思ったのは、屈服しそうになったからだ。彼の舌と指にまさぐられることを気持ちがいいものだと体が認識しようとしている。
制されてはいけない。その一心でできうる限りの抵抗を両手を使って示す。胸だけでも隠そうとしたが、圧倒的に大きな手指にあっさりと払われた。
「――最後の月のものはいつだった?」
急に口が自由になったその刹那に訊かれ、面食らう。
「ど、どうしてそんなことを聞くんですか」
「いいから答えろ。痛くするぞ」
「ぃっ……!」
乳頭は彼の指に捕らわれたままだった。ぎゅっと強くつままれ、ほとばしったその感覚にエリスは眉根を寄せる。素直に答えたくはないけれど、ここで意地を張ったら事態はよけいに悪化するとこのときは思った。
「先月の……いま、ごろ」
か細い声でエリスが申告すると、ジェラルドは口の端を上げた。整った顔に傲慢さのにじんだほほえみを浮かべてエリスの胸へ近づいていく。
「……っ、あの? なに、を」
いままでは胸を指でいじられたり彼のものを咥えさせられるだけだった。しかし今日は違う。先ほどの返答がどう作用しているのかわからないが、これだけは明白だった。ジェラルドいままで以上のことをするつもりなのだ。
彼が薄桃色の先端を口に含もうとしているのがわかってエリスはゾクッと瞬時に総毛立った。
「やっ……!」
身をよじるものの彼の舌からは到底逃れられない。ツツ、と舌先が乳頭に触れると、細胞の一つ一つが粟立って震えを起こしたような衝撃が心身に湧き起こった。嫌だと思うのに、それとは違う感覚が体のどこかに確かに存在している。