(ご主人様は経験豊富そうだけど……。ううん、だからわかるの?)
医者と領主を兼業して多忙になる前は浮名を流していたものだと先輩のメイドに聞いたことがある。
「わ、私は……そんな……」
いや、きっとジェラルドの舌遣いが巧みなのだ。そう反論しようとして、しかし褒めるようなことを言っては増長してしまうやもと考えて口には出さなかった。
「俺が言ったことをきみが認めようが認めまいが、こうしてあふれ出ているというのはまぎれもない事実だ。見てみるか? ほら」
身の内から異物感がなくなる。ジェラルドは蜜壷から指を引き抜き、まざまざとエリスに見せつけた。彼の中指はてらてらと光っている。それを目にしたとたん、揺るぎようのない現実を突きつけられたようで愕然とした。つい目を逸らしてしまう。
なにかと口ごたえしてくるメイドを丸め込んで優位に立っているのが嬉しいのかジェラルドはニイッと笑みを深め、ずるりといっきに彼女のドロワーズを引き下ろした。
「やっ! な、なにするんですか」
「邪魔だから脱がせたんだ」
そう言いながらジェラルドはドロワーズを足先から抜けさせた。
なんという恰好だろう。看護服は一応はまだ身につけているものの、胸は開け広げだしスカートの中はすぐに素肌だ。
スカートの裾だけでも脚を覆っていればと思い両手を伸ばすものの、それよりも先にジェラルドが裾をつかんでバサリとめくり上げた。
視線の先には自身の陰毛。そしてジェラルド。瞬時にかあっと頬が熱くなった。
エリスは言葉もなくふるふるとかぶりを振る。そんな彼女の膝をジェラルドはつかんで無理に押し上げ、蜜に濡れた秘所へ顔を近づけた。頬の熱は上がるばかりだ。
「な、なにが楽しいんですかっ!?」
秘められるべきそこをそんなにも近くで見つめて、いったいなにが楽しいのだろう。
「大いに楽しい。ふだんはああ言えばこう言うきみがうろたえているのが」
「――なっ!」
何て意地の悪い男なのだ。エリスはわなわなと唇を震わせた。なにか言ってやりたいが、思いつかない。こちらばかり精神をえぐられていて悔しい。仕返しをしたいのに、論戦も体力も遥かに劣っている。両脚をつかんでいる彼の手はびくともしない。
エリスは唇を噛んだ。泣くのを我慢しているような顔だ。ジェラルドは笑みを消し、言葉はなく口だけを開ける。中から出てきた舌が、彼の眼前にあった肉粒に触れた。
「ひっ……!」
全神経が急速にそこへ集まっていくようだった。それはさながら目を閉じたいのに強引に開かされているようで、無理やり下半身を意識させられる。熱い舌に触れられた淫核は過敏にヒクつき、怒ったように真っ赤になってふくらむ。怒らせて愉しむのが彼の嗜好らしく、ジェラルドは肉粒がそんな状態になったのを喜び口もとをほころばせてさらに舌でそこをたきつけた。
「ぁ、あっ!」
一突きされるたびにビリビリと痺れが走る。それは苦痛を伴うものとはかけ離れていて、それゆえによけいに焦燥感が募る。
(だめ……、だめっ)
快楽に溺れてはいけない。エリスは頑なに志を貫こうとする。しかしジェラルドはなおも揺さぶりをかけてくる。ぷっくりとふくらんだ快楽の源を舌で左右にくすぐり、そうかと思うと上下の動きも加えて激しく舐めまわした。
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医者と領主を兼業して多忙になる前は浮名を流していたものだと先輩のメイドに聞いたことがある。
「わ、私は……そんな……」
いや、きっとジェラルドの舌遣いが巧みなのだ。そう反論しようとして、しかし褒めるようなことを言っては増長してしまうやもと考えて口には出さなかった。
「俺が言ったことをきみが認めようが認めまいが、こうしてあふれ出ているというのはまぎれもない事実だ。見てみるか? ほら」
身の内から異物感がなくなる。ジェラルドは蜜壷から指を引き抜き、まざまざとエリスに見せつけた。彼の中指はてらてらと光っている。それを目にしたとたん、揺るぎようのない現実を突きつけられたようで愕然とした。つい目を逸らしてしまう。
なにかと口ごたえしてくるメイドを丸め込んで優位に立っているのが嬉しいのかジェラルドはニイッと笑みを深め、ずるりといっきに彼女のドロワーズを引き下ろした。
「やっ! な、なにするんですか」
「邪魔だから脱がせたんだ」
そう言いながらジェラルドはドロワーズを足先から抜けさせた。
なんという恰好だろう。看護服は一応はまだ身につけているものの、胸は開け広げだしスカートの中はすぐに素肌だ。
スカートの裾だけでも脚を覆っていればと思い両手を伸ばすものの、それよりも先にジェラルドが裾をつかんでバサリとめくり上げた。
視線の先には自身の陰毛。そしてジェラルド。瞬時にかあっと頬が熱くなった。
エリスは言葉もなくふるふるとかぶりを振る。そんな彼女の膝をジェラルドはつかんで無理に押し上げ、蜜に濡れた秘所へ顔を近づけた。頬の熱は上がるばかりだ。
「な、なにが楽しいんですかっ!?」
秘められるべきそこをそんなにも近くで見つめて、いったいなにが楽しいのだろう。
「大いに楽しい。ふだんはああ言えばこう言うきみがうろたえているのが」
「――なっ!」
何て意地の悪い男なのだ。エリスはわなわなと唇を震わせた。なにか言ってやりたいが、思いつかない。こちらばかり精神をえぐられていて悔しい。仕返しをしたいのに、論戦も体力も遥かに劣っている。両脚をつかんでいる彼の手はびくともしない。
エリスは唇を噛んだ。泣くのを我慢しているような顔だ。ジェラルドは笑みを消し、言葉はなく口だけを開ける。中から出てきた舌が、彼の眼前にあった肉粒に触れた。
「ひっ……!」
全神経が急速にそこへ集まっていくようだった。それはさながら目を閉じたいのに強引に開かされているようで、無理やり下半身を意識させられる。熱い舌に触れられた淫核は過敏にヒクつき、怒ったように真っ赤になってふくらむ。怒らせて愉しむのが彼の嗜好らしく、ジェラルドは肉粒がそんな状態になったのを喜び口もとをほころばせてさらに舌でそこをたきつけた。
「ぁ、あっ!」
一突きされるたびにビリビリと痺れが走る。それは苦痛を伴うものとはかけ離れていて、それゆえによけいに焦燥感が募る。
(だめ……、だめっ)
快楽に溺れてはいけない。エリスは頑なに志を貫こうとする。しかしジェラルドはなおも揺さぶりをかけてくる。ぷっくりとふくらんだ快楽の源を舌で左右にくすぐり、そうかと思うと上下の動きも加えて激しく舐めまわした。