「んー……、ううー……」
ベッドから聞こえてきた娘のかわいらしいうめき声に杏樹はビクリとして指の動きを止める。それからあわてて口もとを押さえた。
(起きちゃった、かな)
ドキドキしながらベッドのほうを見やる。布団はモゾモゾと動いているけれど、起こしてしまったわけではなさそうだった。耳をすますと、すうすうと穏やかな寝息がきこえてくる。ほっとひと安心したのもつかの間、
「ひゃぁっ!?」
指を沈めたままにしていた膣内にべつの指が侵入してきて、杏樹はつい大きく声をあげた。
「こーら、静かにしてなさい」
「だって……っ、晴くんが……っ。ぁ、んっ!」
杏樹の指のうえに重なるように挿し込まれた晴翔の指はわがもの顔で肉襞をかきわけて奥へ進む。それに押されて杏樹の指も奥へと進まざるを得ない。
「やぁっ、ぁ……! 晴くんっ、私のゆび……ぁ、ふぁっ!」
自分の指は引き抜きたいのに、彼はそれを許さないと言わんばかりに手のひらで蜜口にフタをしてはばむ。
乳首の片方はあいかわらずきゅうっとつままれ、陰部の突起はちゅっうと吸い立てられ、膣肉はズンッ、ズンッと押されている。杏樹が絶頂するのは時間の問題だった。
「あ、ふ……っ」
心地よく弾けた快感に身を震わせて杏樹は脱力する。うっとりと彼を眺める。はやくもっと大きなものを受け入れたいのに、
「こういうときはどうするんだっけ。……わかってるよね、杏樹」
意地悪くほほえむ彼の顔を見下ろしながら杏樹は脱ぎかけのバスローブを床に落としてソファからおりる。そして彼の背を向けて、ソファの座面に両腕をついた。
「……ひとりだけイッて、ごめんなさい。晴くんは私のなかでイッてください。めちゃくちゃに、して……」
うつむきながらひといきに言った。同時に絶頂しなかったときはいつも言わされている言葉だ。
「いい子、いい子」
診察にやって来た子どもにするように頭を撫でながら晴翔はうしろから杏樹の腰を引く。
「あ、あ……っ!」
「静かにしてなきゃダメって言ってるでしょ。晴杏が起きちゃうよ」
背後から伸びてきた大きな手のひらに唇を塞がれる。同時に蜜壺も大きな肉茎でフタをされて、杏樹はくぐもった喘ぎ声を漏らした。
「んっ、んん……!」
「締めつけがキツイよ……。もっと力を抜いて」
「ふっ、くぅ……っ!」
そんなことを言われても自分ではコントロールできない。うしろからの挿入はあまりに深くて、抽送は杏樹の身体を大きく揺さぶるほどに激しい。下半身に力が入ってしまうのはいたしかたない。
「あ、ああん……っ! 晴くん、もっとゆっくり……っぁ、あうっ」
彼の手が杏樹の口もとを離れて下へ滑り、揺れる乳房をさらに揉みしだく。
「ヤダ。だって気持ちいいんだもん……杏樹、イッていいよ。そのあともまたすぐにするから」
「あふ、う……! そんな、何回も……む、りぃ……っ!」
温厚で従順な夫はこういうときだけ子どものようにワガママで奔放になるのだった。
ベッドから聞こえてきた娘のかわいらしいうめき声に杏樹はビクリとして指の動きを止める。それからあわてて口もとを押さえた。
(起きちゃった、かな)
ドキドキしながらベッドのほうを見やる。布団はモゾモゾと動いているけれど、起こしてしまったわけではなさそうだった。耳をすますと、すうすうと穏やかな寝息がきこえてくる。ほっとひと安心したのもつかの間、
「ひゃぁっ!?」
指を沈めたままにしていた膣内にべつの指が侵入してきて、杏樹はつい大きく声をあげた。
「こーら、静かにしてなさい」
「だって……っ、晴くんが……っ。ぁ、んっ!」
杏樹の指のうえに重なるように挿し込まれた晴翔の指はわがもの顔で肉襞をかきわけて奥へ進む。それに押されて杏樹の指も奥へと進まざるを得ない。
「やぁっ、ぁ……! 晴くんっ、私のゆび……ぁ、ふぁっ!」
自分の指は引き抜きたいのに、彼はそれを許さないと言わんばかりに手のひらで蜜口にフタをしてはばむ。
乳首の片方はあいかわらずきゅうっとつままれ、陰部の突起はちゅっうと吸い立てられ、膣肉はズンッ、ズンッと押されている。杏樹が絶頂するのは時間の問題だった。
「あ、ふ……っ」
心地よく弾けた快感に身を震わせて杏樹は脱力する。うっとりと彼を眺める。はやくもっと大きなものを受け入れたいのに、
「こういうときはどうするんだっけ。……わかってるよね、杏樹」
意地悪くほほえむ彼の顔を見下ろしながら杏樹は脱ぎかけのバスローブを床に落としてソファからおりる。そして彼の背を向けて、ソファの座面に両腕をついた。
「……ひとりだけイッて、ごめんなさい。晴くんは私のなかでイッてください。めちゃくちゃに、して……」
うつむきながらひといきに言った。同時に絶頂しなかったときはいつも言わされている言葉だ。
「いい子、いい子」
診察にやって来た子どもにするように頭を撫でながら晴翔はうしろから杏樹の腰を引く。
「あ、あ……っ!」
「静かにしてなきゃダメって言ってるでしょ。晴杏が起きちゃうよ」
背後から伸びてきた大きな手のひらに唇を塞がれる。同時に蜜壺も大きな肉茎でフタをされて、杏樹はくぐもった喘ぎ声を漏らした。
「んっ、んん……!」
「締めつけがキツイよ……。もっと力を抜いて」
「ふっ、くぅ……っ!」
そんなことを言われても自分ではコントロールできない。うしろからの挿入はあまりに深くて、抽送は杏樹の身体を大きく揺さぶるほどに激しい。下半身に力が入ってしまうのはいたしかたない。
「あ、ああん……っ! 晴くん、もっとゆっくり……っぁ、あうっ」
彼の手が杏樹の口もとを離れて下へ滑り、揺れる乳房をさらに揉みしだく。
「ヤダ。だって気持ちいいんだもん……杏樹、イッていいよ。そのあともまたすぐにするから」
「あふ、う……! そんな、何回も……む、りぃ……っ!」
温厚で従順な夫はこういうときだけ子どものようにワガママで奔放になるのだった。