ウィルはニイッと意味ありげにほほえみ、乾いているほうのいただきに舌を這わせた。赤いそれが乳首の根もとをえぐってうえへなぶる。何度も何度も、そうして下から舐め上げられた。
「やっ、あう……っ! ん、ぅ」
先ほど、もう片方の乳首は思い切り口に含まれて吸い上げられてしまったから、こうして舐められているだけでは物足りない。
金髪に琥珀色の瞳の王子様はそれをわかっているのだろうけれど、じれったく舐め上げるばかりでいっこうに口のなかへおさめようとしない。
「ウィル……ッ!」
たまらず名前を呼んでみるものの、その先はなにも出てこない。ウィルは挑発的に美菜を見つめ、口角を上げる。
「もっ、と……ウィル」
か細い声でねだる。王子様は首をかしげるばかりで、それ以上の刺激を与えてくれない。
「……っ、いじわる、しないで」
目もとを手のひらで覆い、投げやりにつぶやく。ウィルの舌が乳首から離れた。
「はは、ごめんね。泣かないで」
「な、泣いてなんか……っ」
「そう? 涙声だよ。欲情させられる、か細くて……どこかいたいけな声」
目を覆っていた手の隙間から、彼の金髪が大きく揺れるのが見えた。
「ああっ! んっ、あぁ……っ!」
それからすぐに、待ち望んでいた刺激が美菜を見舞う。
ウィルの口におさまった乳首は硬く張りつめ、彼はそれを舌で好き勝手に弾く。もてあそばれているのには違いないのに、それがたまらなく気持ちがいい。
「っふ、はぅ、んん……っ。あ、ふぁ……っ」
いまだに湿り気を帯びているもう片方の乳首も指で弾かれ、喘ぎ声は大きくなるいっぽうだ。
こういう行為を恐れていた少し前の自分はどこへ行ってしまったのだろう。情けなくなるほどに気持ちがよくていやになるのに、もし途中でやめられてしまったら不満足だろう。そう思うとよけいに自身の体たらくが情けない。
「あ……っ!」
美菜はびくっと両脚を震わせた。彼の片手がスカートのなかをまさぐったからだ。
快感の波にのまれていた美菜だけれど、そこへ触れられるのには身がまえてしまう。
「硬くなっちゃだめだよ……。葉は常にしなやかでやわらかいものだ」
「……っ、枯れ葉は、もろいものだよ」
「いやに自虐的だね。ミナは枯れてなんかいないよ。みずみずしく潤ってる、きみのココは」
「ひぁっ……!!」
ショーツのうえから割れ目を押された。ウィルの言うとおりそこは湿っていた。
割れ目をたどるように指をうずめられ、よけいに生地が濡れてしまう。
「やっ、やぁ……っ。だめ」
「いやがっているようには少しも見えないな。そんなに腰をくねらせて……むしろ僕を誘ってる」
「誘って、なんか……! っぁ、あ」
秘裂のなかにショーツの生地ごと指を埋め込まれてあせる。彼はいったいどこまで指を進めるつもりなのだろう。
「ウィルッ、そんな……っぁ、ンンッ!」
「なあに、もしかしてじかに触れてもらいたいの? だったらそう、はっきり言ってごらん。でないとこのままもっと奥まで挿れてしまうよ」
「やっ、ああ……っ!」
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「やっ、あう……っ! ん、ぅ」
先ほど、もう片方の乳首は思い切り口に含まれて吸い上げられてしまったから、こうして舐められているだけでは物足りない。
金髪に琥珀色の瞳の王子様はそれをわかっているのだろうけれど、じれったく舐め上げるばかりでいっこうに口のなかへおさめようとしない。
「ウィル……ッ!」
たまらず名前を呼んでみるものの、その先はなにも出てこない。ウィルは挑発的に美菜を見つめ、口角を上げる。
「もっ、と……ウィル」
か細い声でねだる。王子様は首をかしげるばかりで、それ以上の刺激を与えてくれない。
「……っ、いじわる、しないで」
目もとを手のひらで覆い、投げやりにつぶやく。ウィルの舌が乳首から離れた。
「はは、ごめんね。泣かないで」
「な、泣いてなんか……っ」
「そう? 涙声だよ。欲情させられる、か細くて……どこかいたいけな声」
目を覆っていた手の隙間から、彼の金髪が大きく揺れるのが見えた。
「ああっ! んっ、あぁ……っ!」
それからすぐに、待ち望んでいた刺激が美菜を見舞う。
ウィルの口におさまった乳首は硬く張りつめ、彼はそれを舌で好き勝手に弾く。もてあそばれているのには違いないのに、それがたまらなく気持ちがいい。
「っふ、はぅ、んん……っ。あ、ふぁ……っ」
いまだに湿り気を帯びているもう片方の乳首も指で弾かれ、喘ぎ声は大きくなるいっぽうだ。
こういう行為を恐れていた少し前の自分はどこへ行ってしまったのだろう。情けなくなるほどに気持ちがよくていやになるのに、もし途中でやめられてしまったら不満足だろう。そう思うとよけいに自身の体たらくが情けない。
「あ……っ!」
美菜はびくっと両脚を震わせた。彼の片手がスカートのなかをまさぐったからだ。
快感の波にのまれていた美菜だけれど、そこへ触れられるのには身がまえてしまう。
「硬くなっちゃだめだよ……。葉は常にしなやかでやわらかいものだ」
「……っ、枯れ葉は、もろいものだよ」
「いやに自虐的だね。ミナは枯れてなんかいないよ。みずみずしく潤ってる、きみのココは」
「ひぁっ……!!」
ショーツのうえから割れ目を押された。ウィルの言うとおりそこは湿っていた。
割れ目をたどるように指をうずめられ、よけいに生地が濡れてしまう。
「やっ、やぁ……っ。だめ」
「いやがっているようには少しも見えないな。そんなに腰をくねらせて……むしろ僕を誘ってる」
「誘って、なんか……! っぁ、あ」
秘裂のなかにショーツの生地ごと指を埋め込まれてあせる。彼はいったいどこまで指を進めるつもりなのだろう。
「ウィルッ、そんな……っぁ、ンンッ!」
「なあに、もしかしてじかに触れてもらいたいの? だったらそう、はっきり言ってごらん。でないとこのままもっと奥まで挿れてしまうよ」
「やっ、ああ……っ!」