「あぅっ、ん……。ふっ、くぅっ」
ドロワーズごしに緩慢に裂け目を這う指だけでもおかしくなってしまいそうなのに、オーガスタスはふたたび乳頭に唇を寄せている。先ほどとは違う、もう片方のいただきだ。
「ああ、ぁ」
舌がそこに触れることを期待して下半身がどくっと跳ねる。しかし彼の舌は乳首に触れる寸前で止まってしまった。
「………っ?」
リルは眉根を寄せてオーガスタスを見つめる。
「……舐めてほしい?」
赤い舌が引っ込んで、代わりに尋ねられた。すぐに首を縦に振ってしまいそうになり、しかしわずかばかりの自制心が歯止めをかける。
「わ、私は、そんなこと……」
もごもごと言い淀んでいると、割れ目の奥に眠る秘玉をくんっ、と押された。
「んぁっ、う……!」
「リルは素直じゃないよね。でも、そういうところけっこう好きかも」
「ふっ、ぅぁっ、ん……っ」
濡れそぼったドロワーズが秘所に張り付き、それを彼が押しなぶってよけいに湿らせる。
オーガスタスはリルの手首をつかむのをやめて乳房に添えた。彼女の腕を押さえる必要はもうないと思ったのだろう。
「はぅっ、う……!」
少しだけじらされたせいか、乾いた乳首を舌先でちょこんと突つかれただけだで過剰に反応して秘部がじゅんっと潤みを増す。
両手は自由になっている。彼の背をつかむものの、引きはがすでもなく服のうえに添えているだけだ。少しも力が入らない。
(……じれったい)
乳首を舐めまわされることの快感を知ってしまったいま、舌先でつんつんと突つかれるくらいでは物足りない。
リルは無意識のうちにオーガスタスの背中を両手で抱き寄せていた。
「……大胆だね?」
「な、にが……」
なんのことかわからず首を傾げる。
「僕のこと、抱きしめてる」
「………っ!」
あわてて両手を放すが、オーガスタスはそれでもまだ嬉しそうな表情のままだった。
「受け入れてくれるんだ?」
「いえ、その……。ぁ、あ……っ!」
先ほどまでとは打って変わってオーガスタスはリルの乳頭にぱくりと大きく食らいつき、口腔におさめて舌で激しく舐め転がした。ドロワーズのなかに性急に手をくぐり込ませ、陰毛を伝って裂け目を目指す。濡れた莢を指がむく。
「アアッ、う……っ! やっ、ふぁっ……!!」
敏感なところにいっぺんに触れられて、どうすればよいのかわからない。どうする必要もないのかもしれないが――。
乳首は吸い立てられ、下半身の豆粒はまわりを指でえぐられている。そんなふうにされると、出したくない嬌声が際限なくあふれてしまう。
リルは「ひぁっ、あぁっ」と喘ぎながら腰を揺らして身もだえする。
「気持ちいいの? くねくねしちゃって」
オーガスタスは自身の濡れた唇の端をぺろりとわずかに舐めてから言った。
リルは黒い髪の毛を左右に揺らして彼の問いかけを否定する。大嘘つきだと自分でも思う。
「そう。じゃあ、よくなるように努力する」
「やっ、ぃぁっ……!」
下半身の小さな突起の根もとをきゅっ、きゅっと二本の指で挟まれ、快感でひざがガクガクと震えてくる。
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ドロワーズごしに緩慢に裂け目を這う指だけでもおかしくなってしまいそうなのに、オーガスタスはふたたび乳頭に唇を寄せている。先ほどとは違う、もう片方のいただきだ。
「ああ、ぁ」
舌がそこに触れることを期待して下半身がどくっと跳ねる。しかし彼の舌は乳首に触れる寸前で止まってしまった。
「………っ?」
リルは眉根を寄せてオーガスタスを見つめる。
「……舐めてほしい?」
赤い舌が引っ込んで、代わりに尋ねられた。すぐに首を縦に振ってしまいそうになり、しかしわずかばかりの自制心が歯止めをかける。
「わ、私は、そんなこと……」
もごもごと言い淀んでいると、割れ目の奥に眠る秘玉をくんっ、と押された。
「んぁっ、う……!」
「リルは素直じゃないよね。でも、そういうところけっこう好きかも」
「ふっ、ぅぁっ、ん……っ」
濡れそぼったドロワーズが秘所に張り付き、それを彼が押しなぶってよけいに湿らせる。
オーガスタスはリルの手首をつかむのをやめて乳房に添えた。彼女の腕を押さえる必要はもうないと思ったのだろう。
「はぅっ、う……!」
少しだけじらされたせいか、乾いた乳首を舌先でちょこんと突つかれただけだで過剰に反応して秘部がじゅんっと潤みを増す。
両手は自由になっている。彼の背をつかむものの、引きはがすでもなく服のうえに添えているだけだ。少しも力が入らない。
(……じれったい)
乳首を舐めまわされることの快感を知ってしまったいま、舌先でつんつんと突つかれるくらいでは物足りない。
リルは無意識のうちにオーガスタスの背中を両手で抱き寄せていた。
「……大胆だね?」
「な、にが……」
なんのことかわからず首を傾げる。
「僕のこと、抱きしめてる」
「………っ!」
あわてて両手を放すが、オーガスタスはそれでもまだ嬉しそうな表情のままだった。
「受け入れてくれるんだ?」
「いえ、その……。ぁ、あ……っ!」
先ほどまでとは打って変わってオーガスタスはリルの乳頭にぱくりと大きく食らいつき、口腔におさめて舌で激しく舐め転がした。ドロワーズのなかに性急に手をくぐり込ませ、陰毛を伝って裂け目を目指す。濡れた莢を指がむく。
「アアッ、う……っ! やっ、ふぁっ……!!」
敏感なところにいっぺんに触れられて、どうすればよいのかわからない。どうする必要もないのかもしれないが――。
乳首は吸い立てられ、下半身の豆粒はまわりを指でえぐられている。そんなふうにされると、出したくない嬌声が際限なくあふれてしまう。
リルは「ひぁっ、あぁっ」と喘ぎながら腰を揺らして身もだえする。
「気持ちいいの? くねくねしちゃって」
オーガスタスは自身の濡れた唇の端をぺろりとわずかに舐めてから言った。
リルは黒い髪の毛を左右に揺らして彼の問いかけを否定する。大嘘つきだと自分でも思う。
「そう。じゃあ、よくなるように努力する」
「やっ、ぃぁっ……!」
下半身の小さな突起の根もとをきゅっ、きゅっと二本の指で挟まれ、快感でひざがガクガクと震えてくる。